第4回バンコク国際映画祭
去る2月24日、2006年度第4回バンコク国際映画祭(2006 Bangkok International Film Festival)のキンナリトーン賞(Golden Kinnaree Award)が発表され、ウボンラタナ王女より授与された。
会場には、「ロード・オブ・ザ・リングス」の魔法使いサルマン役のクリストファー・リー、「スパイダーマン」等の悪役スターのウィレム・デフォー、数々の受賞歴のある印度人監督のディパー・メーター、著名なカ メラマン上田正治とクリストファー・ドイルが姿を見せ、それに多くのタイ人スターで溢れた。
主な受賞者及び作品は次の通り:−
作品賞:「Water」(加/印)
監督賞:パク・チャヌク <「親切なクムジャさん」(韓)
男優賞:Presley Chaweneyagae <「Tsotsi」(南ア/英)
女優賞:フリシティ・ハフマン <「トランズアメリカ」(米)
アジア映画賞:「The Bride of Silence」(ベトナム) New Voice賞:「Kept and Dreamless」(アルゼンチン)
ドキュメンタリ賞:「Rize」(米)
アジア短編映画賞:「Under Construction」(韓)
Lifetime Achievement賞:ソムバット・メーター(タイ)& カトリーヌ・ドヌーブ(仏)
Asian Perspective賞:上田正治(日)
People’s Choice賞:「ローン・コーング」(Art of the Devil 2)(タイ)
第4回バンコク国際映画祭は、新設のサイアムパラゴン・ホールにて、2月16日〜26日開催され、約200本の映画が上映され、延べ3万人を超える観客が鑑賞した。(06.2.27)
(注:映画祭の公式サイト http://www.bangkokfilm.org/ )
学寮の孤独と秘密の映画「デック・ホー」
去る2月22日、学寮を舞台にしたミステリー映画「デック・ホー」(Dorm)の披露会が催され、元気の良い子役たちが大勢参加した。先ず、チャートリーの両親役のベテラン俳優、スティポン・タットピタッククン(ハ ート)とニパーワン・タウィポンサワン(ガイ)が紹介された。
先ず、ガイが子役達とバンド・ボディスラムの「ヤム」を歌った。ハートは『自分は父親役で、親と一緒では成長しないと、子供を強くするため全寮制の学校に入れる』と役柄について語り、次いでヨット・スックマー クアナン(ヤン)監督が『この映画は、学期の途中で寮制度の学校に入れられた生徒の物語だ。これまで何人もの子が寝たベッドと意地悪な友人。そこで様々な知識を得て成長して行く』と語った。
次いで舞台に上がった寮監のプラニー先生役のチンタラー・スカパット(メム)は『プラニー先生が大好きでいつも歌っている歌があります。生徒達はこの歌に先生の心を離れぬ 過去があると思っています』と言い、そ の歌サワリー・パカーパンの“ドワンチャイ”を歌って聞かせてくれた。更に、出演した子供達と一緒にアッサニー・ワサンの“ハイ・マン・ペンパイ”を歌った。
歌の後、主役のチャートリーを演じたチャーリー・トライラット(ネック)少年が『再びヤン監督の下で演技が出来て嬉しかったです。初演の「フェーンチャン・ぼくの恋人」に比べれば楽でした。監督のことが良く分 かっていたので、楽に出来ました』と語った。
この映画は、2月23日から一般公開されている。(06.2.17)
(注:映画の公式サイト http:// www.dekhor.com/ :12歳の少年チャートリーは、学期の途中で親元を離れ全寮制の学校に入れられる。孤独といじめ。仲間から離れて独り遊ぶ裏庭には、かつてプールがあり、生徒 が溺死したとの噂があった… )
タイ映画スターの好きな恋愛映画
愛のバレンタイン・ディが過ぎたところだが、タイの映画スター6人に特に感銘を受けた恋愛映画について語ってもらった。
* カヌンニット・チャクラサミットターノン(ロットメー)
「ワイ・オンラワン4」(Tum-Oh Return)の娘役
「いま、会いに行きます」(日:04)が好きです。ストーリーに感銘を受けました。映画のヒロインである妻になりたいです。悲しい話ですけど、夫の愛に心を打たれました。
* ナンタカー・ウォラウニットチャーナン(フォン)
「タワーン・ヤン・ワーンユー」(Bangkok Loco)のヒロイン役
厳密には恋愛映画ではないかも知れませんが、キーラ・ナイトレイとエイドリアン・ブロディ主演の「ジャケット」(米:05)が好きです。二人は子供の時から知り合いです。男は女の未来を改善するため努力しま す。初めはサスペンス映画と思って見ていましたが、愛をテーマにした映画です。
* ピチャヤ・ワッチッタパン(ピー)
「マハーライ・ムアンレー」(The Tin Mine)の若きヒーロー役
タイ映画「プアン・サニット」(Dear Dakanda)に感動しました。どの場面 も好きです。それに、実体験があるからです。僕も親友を好きになったが、告白出来ないのです。未だに彼女は知りません。僕がこの映画の主 人公でも、二人のうちどちらを選ぶか出来ないでしょう。しかし、敢えて言うなら、僕の好みは可愛い感じの看護婦の方です。
* マニーラッット・カムウアン(エー)
「プアン・サニット」(Dear Dakanda)の看護婦役
インド映画の「時に喜び、時に悲しむ」(Kabhi Khushi Kabhie Gham…:01)です。私はインド映画が大好きです。
* シリトーン・パーニットノック(ヒーン)
「タルムプック〜」(Taloompuk)の濃い顔の娘役
「50回目のファーストキス」(米:04)です。ドリュー・バリモアになりたいですね。自分は記憶を失っていても、男は我慢していつも初めてのように振舞ってくれるからです。愛は表面 的なものではありません。 内面的なものです。特に好きな場面は、男が女の記憶を甦らせようとして色々工作する場面 です。
* サニー・スワンメーターノン
「プアン・サニット」(Dear Dakanda)のヒーロー役
僕の好きな恋愛映画は沢山あります。「プアン・サニット」も好きです。「ラブ・アクチュアリー」(米/英:03)も、「猟奇的な彼女」(韓:01)も好きです。どのヒーローのようになりたいかと訊かれたら、ノー ですね。誰にもなりたくないですね。僕は僕自身です。
(06.2.17)
2006年度芸能批評家連盟の映画賞発表
2月15日ザ・グランド・ホテルにて、芸能批評家連盟(Bangkok Critics Assembly)による、2006年度第14回映画大賞が発表された。会場は多くの俳優、監督達で溢れた。
今年度は、11部門のうち8部門でノミネートされていた「マハーライ・ムアンレー」(The Tin Mine)が最高の5部門で受賞した。最も多くの10部門でノミネートされていた「プアン・サニット」(Dear Dakanda)の受 賞は2部門に留まった。
「チム」(Midnight Taxi)で、主演女優賞を手にしたウォラヌット・ウォンサワン(ヌン)は『初めての映画でしたので難しかったです。私はドラマ畑の人なので、映画に出て上手く演じられるか不安でした。コンデ ット監督に感謝致します。委員の方々、そして私の作品を見て下さったファンの方々、有難う御座いました』と語った。
一方、「スム・ムープーン」(Hit Man File)により、主演男優賞を得た美男子のチャチャイ・プレーンパーニットは次のように感謝の意を表明した。『今日はびっくりしました。ノミネートされている人達は皆有能な 人ばかりでしたので。私に機会を与えて下さったソムサック社長、この役をやらせて下さったサナームチット監督に感謝します。マスコミの方々、タイ映画を支持して下さるタイの人々に感謝します』
「チム」(Midnight Taxi)で監督賞に輝くコンデット・チャートゥランラッサミー監督は『驚きました。「チム」が観客や批評家に気に入られるとは思っていなかったので。この映画は自分の個人的な感覚で作りまし た。自分の個人的な感覚を皆に伝えようと表現したのです。スタッフを含め、関係者各位 に感謝します。ソムサック社長からお茶汲みの子供達に至るまで、有難う御座いました』と述べた。
受賞作品及び俳優は次の通り: −
作品賞: 「マハーライ・ムアンレー」(The Tin Mine) GTH社
監督賞: コンデット・チャートゥランラッサミー <「チム」(Midnight Taxi)
主演男優賞: チャチャイ・プレーンパーニット <「スム・ムープーン」(Hit Man File)
主演女優賞: ウォラヌット・ウォンサワン <「チム」(Midnight Taxi)
助演男優賞: アラン・ペットジャルーン(シータオ)<「マハーライ・ムアンレー」(The Tin Mine)
助演女優賞: ララナー・スラーワン <「ワイ・オンラワン4」(Tum-Oh Return)
脚本賞: コンデット・チャートゥランラッサミー <「チム」(Midnight Taxi)及び
ニティット・ナピットスティン <「プアン・サニット」(Dear Dakanda)
撮影賞: 「マハーライ・ムアンレー」(The Tin Mine)
編集賞: ウィッチャー・コージウ <「プアン・サニット」(Dear Dakanda)
音楽賞: 「マハーライ・ムアンレー」(The Tin Mine)
美術賞: エーク・イアムチューン <「マハーライ・ムアンレー」(The Tin Mine)
最高収益映画賞:「トムヤムクン」(Tom-Yam-Goong)
名誉賞:ポン・アッサウィニクン、最高の録音技術者
(06.2.17)
子供も大人も鑑賞できる青春映画「ケー・プアン・カ・ポー」
去る2月1日、ラーチャダムリのモトロポリスEGV映画劇場にて、明朗青春映画「ケー・プアン・カ・ポー」(Just Friend)の披露会が催され、主役のプロムポン・シットモンコン(タンク)、カノックワン・タナンチャ イ(モット)とアピチャート・スサクン(ムック)、それに監督のウィラポン・カーンチャナニット及びプロデューサーで製作会社 Bell Pictureのパラードン・レックプラスートが加わり、この作品の話をした。この映画 は同社の第1作である。
パラードン社長は『子供も大人も鑑賞できる明朗映画だ。昔風の長めのフレヤースカートだ。スタッフは、自分以外映画は初めてで、俳優も父親役のムック(アピチャート・スサクン)以外は全て新人だ。スタッフは村 人達、つまりナコンサワン県パイサーリ郡クラトゥムトーン村の人々だ。農閑期の彼らを誘ったのだ。私はこのスタッフをクラトゥムトーン・プロダクション・ティームと名付けた。この映画のミキシングはスカイウォー カー・サウンド・スダジオに依頼した。「スターウォーズ」と同じところで、この「ケー・プアン・カ・ポー」でミキシングをしたのが私の自慢だ』と語った。
ウィラポン監督は『新人俳優については、良く話し合いをしたので、仕事は上手くいった。彼らは成長した。またムックさんが指導を助けてくれた。彼の方が僕よりずっと経験がある。この新しいスタッフ達も意欲的だ った。一人ひとりの俳優も。この映画は明朗青春映画だ。主題曲も素敵だ。曲はグランドエックスの昔の歌“ラック・ナイ・Cメジャー”で、ピアノ曲に編曲した』
この映画は2月9日より一般公開された。(06.2.9)
「クラスー・バレンタイン」のクルーが慈善食事会
去る2月3日、ホラー映画「クラスー・バレンタイン」(Ghost of Valentine)のユッタルート・シッパパーク(トム)監督と主演女優のプローイ・ジンダーチョクが、パーククレットの児童福祉施設(プームウエート・ ホーム)にて、孤児たちに慈善食事会を催した。子供達はお腹一杯になり満足し、二人とスタッフは行った善行に満足した。
食事が終り映画鑑賞までの短い時間に、プローイは次のような話をした。『これが初めての映画出演です。この映画に出ていろんな経験が積めました。キャラクターは2世代の女で、どちらも看護婦です。過去はそんな に昔ではなく、1941年ラーマ8世の御代です。髪型はその時代風です。お母さんは自分の若かった時のようだと言いました(笑)』
クラスー(恐ろしい幽霊の一種)についてプローイは『クラスーを演じました。頭が取れるのですよ。恐いけど、素敵です、本当に。私、幽霊は恐くありません。撮影中に恐ろしいことはなにも怒りませんでした。この 映画は単なる幽霊映画ではありません。愛もドラマもあります。初めての映画で不安でした。主演のテーさんも知らなかったし。お仕事中テーさんは良く話しかけてくれ礼儀正しい人です』と述べた。
トム監督は『この映画は幽霊映画ですが、子供向けでもあります。人間の行いに重きを置いています。だから、子供が見ても差し支えありません。多くのお子さんに見てもらいたいですね』と話した。
この映画は2月9日より一般公開される。(06.2.6)
(映画のサイト http://www.ghostofvalentine.com/ :病院の警備員ソアは美しい看護婦ヌムに一目惚れする。ソアは病院で自分の過去が写 った写真を見つける。この驚きをソアに知らせようとするが、彼は交通事故に遭 い重傷負う。そして自分の恐るべき身の上を知る…)
ファンタジー映画「ピースアサムット」
去る1月31日、ファンタジー映画「ピースアサムット」(Ocean Butterfly)の披露会が行われ、タン・タナーコーンとスパッチャヤー・リンルン(トン)の主役カップルと監督のチャーノン・ソムルット(タン)がこの作 品に関する話をした。
多くの人が持つ、映画の題名は詩聖スントーンプーの不朽の名作“プラアパイマニー物語”のキャラクターの名から採ったのかとの疑問に対し、チャーノン監督は次のように答えた。
『多くの人は“ピースアサムット”と言えば、色黒で太った女夜叉のことを思い浮かべるだろうが、そうではなくてセクシーで可愛い美女だ。スントーンプーからピースアサムット(大海の妖怪)の言葉を借りたが、私 はこの言葉をピースア(蝶)とサムット(大海)に分けた。つまり、大海の中の蝶の意味だ』
また、監督は物語の概要を『この映画は愛を探求する女性の物語だ』と、映画のバックとなる海の撮影場所については『南タイのスラートターニー県で撮影した。特にプルアイ島は美しい。皆さんにタイにこんな素晴し い観光地があることを知ってもらいたい。外国に行く必要は無い。そして、これまでのタイ映画には無い、新しい傾向のファンタジー映画だ。是非見て欲しい』と述べた。
タン・タナーコーンは自分の役について『僕の役のテーンは写 真家で、自然をとても愛し、自由を愛している。すぐ女性と言い合うタイプの男で、最初は相手役と喧嘩ばかりしている』と語った。
一方、相手役のスパッチャヤー・リンルンは自分の役のワーンについて『ワーンはやぼったい女ですが、後にセクシーで可愛い女に変わります。積極的になり、服のひもを下ろして肩を見せたりします(笑)。大変だっ たのは、ダイビングの練習です。水中シーンの撮影が沢山ありました。蝶の衣装を作るために石膏で体の型をとりました。その衣装が重くて…。タンさんとの共演は初めてです』
最後にCGを担当したチャクラポン・カンセンが壇上に上がり『この映画のCG効果 は100%だ。200ショット以上あり、制作に約2年を要した。是非皆さん鑑賞して下さい』と述べた。
この映画は2月2日より一般公開された。(06.2.2)
(注:映画の公式サイト http://www.oceanbutterflythemovie.com/ :水中に滞在出来る超能力を持つ若い女性ワーンの物語。島に行き自分の能力を知る。そこで青年テーンに会い、恋に落ちるが…)
