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大作史劇映画「The King Maker」

 去る10月18日、レック・キティプラーパンとデビット・ウィンターの共同監督で製作及び脚本は外国人の大作史劇映画「コビット・ターオ・シースダーチャン」即ち「The King Maker」の披露会が催された。

 会場には、母と姉を伴ったヨッサディ・ハサディウィチット(ヨー)、アカラー・アマータユクン(コッフ)、ドーム・ヘトラクン、シリンヤー・バーブリッジ(シンディ)と夫のバイロン・ビショップ、ニルット・シリチャンヤー、オリバー・プパート、それに映画「アレキサンダー」のハリウッド俳優ゲイリー・ストレッチ等の出演者が顔を揃えた。

 この映画は、タイ国の歴史に関する映画を作りたいと考えていたレック監督の思いから生れた。同氏はインタビューで次のように語った。『アユタヤ時代の歴史に最も興味があった。国際的であり実に多くの人 種と文化が入り混じっていたからだ。その時代の大きな事件に、シースダーチャン王妃の反逆がある。これを映画の主題にした。当時の様々な人種の生活を見せるため、画面 は衣装や装身具の博物館の様になった。この映画では全ての俳優が英語で台詞を喋る。米国への進出を目論んだ為で、英語以外の言葉では我々の映画は受け入れられないからだ』

 スダーチャン王妃を演じたヨー(ヨッサディ・ハサディウィチット)は『英語が必要な映画です。この映画は国際的であり、タイ人以外の人達に理解して貰う必要があるからです。私は全ての台詞が英語であることを変だとは思いません』と見解を述べた。

 ベテラン俳優のニルット・シリチャンヤーは『国王の役についての気負いはなかった。これまでに色々な役をやってきたから。しかし、外国人が興味を持つ大作映画なので、この役に誇りを感じ、決意して臨んだ』と語った。

 船が沈み捕らえられて奴隷に売られた若き戦士ゲイリー・ストレッチを救う、アユタヤに住むポルトガル娘を演じたシンディ(シリンヤー・バーブリッジ)は、『映画に参加できて嬉しく誇りに思います。また 「アレキサンダー」のゲイリーと競演したこと、そして自分がタイ女優の代表として外国映画に出演したことに興奮を覚えます』と語った。

 この映画「The King Maker」は10月20日より一般公開。(05.10.21)

(注:16世紀、船が沈没してアユタヤに辿り着いたポルトガルの戦士フェルナンドは、タイ人の友人トンと共に国王の護衛官に抜擢される。しかし、王妃シースダーチャンは、情夫の王宮内の仏堂係を王位 に即け ようと王を毒殺する。フェルナンドとトンは捕らえられ、王妃と新王の慰みに二人は殺し合いを命じられ、死闘を演じる。)

第3回バンコク世界映画祭開幕

 第3回バンコク世界映画祭(The 3rd World Film Festival of Bangkok)が開幕した。オスカー受賞監督ロマン・ポランスキー氏の出席の栄誉を得て、同監督の最新作「オリバー・ツイスト」がアジアで最も早く上 映された。また、この映画祭で同監督の「水の中のナイフ」(62)、「袋小路」(65)、「反撥」(64)そして「戦場のピアニスト」(02)も上映される。

 去る10月15日、ポランスキー監督は、内外記者団のインタビューを受け、特にチャールス・ディケンズの小説「オリバー・ツイスト」の映画化に関し、次のように語った。

 『映画「オリバー・ツイスト」は、自分の7歳になる息子に見せようと思って作った。この物語には可哀想なところもあるが、人生の真実を反映している。息子には色々な国の文化に触れて欲しい。この物語は 孤児に関する英国で生れた物語で、外国の文化だ。私の息子は「スパイダーマン」みたいな映画が好きだけど…』

 第3回バンコク世界映画祭は10月14日より24日まで、Grand EGV Siam Discovery 及び Major Cineplex Central Plaza 劇場にて開催されている。(05.10.17)

(注:同映画祭の公式サイト http://www.worldfilmbkk.com/

仲間の連帯と名誉の映画「デック・デーン」

 去る10月11日、ウィロート・トーンチウ監督の社会問題を投影した映画「デック・デーン」(Dek-Dane:原題の意味は「落ちこぼれの子供達」)の披露会は行われ、出演者のタナーコン・ポーサヤーノン(ウー)、ナンタサイ・ピサロヤブット(テー)、エークプラパン・パニットポン(カムパン)、アーティット・タンサワットラット(リウ)、ルイス・スコット、クリアンクライ・アンクンチャイ(ウォーイ)、チャルーンポーン・ティカムポーンティラウォン(ジェート)、マイ・スカデート、タット・ナ=タクアトゥン、ペークタリット・チャーノン及びナタクン・ピチャヤポンパイブーン(ニウ)が集結した。

 ウィロート監督は、この映画製作の動機につき『しばしば起こる学生達の殴り合いの喧嘩の原因は、仲間の面 子、連帯、蛮勇の言う誤った価値観によるものだとのニュースを耳にしたからだ。協力して改めるべき社会の一面 を、娯楽性と共に、伝える映画を作ろうと思ったのだ』と述べた。

 テー(ナンタサイ・ピサロヤブット)は初演映画の役について次のように語った。『ウェーンは先輩格の生徒で、退学になったのに、何時も学園内をうろつき、後輩たちに睨みを利かせており、喧嘩を起こす張本人だ。面 子を潰されてはならないのだ。自分も同じだが、僕は人に乱暴はしたことはない。しかし、もし誰かが僕にしたら許さない。だが、そこで君を愛している人のことを考えて欲しい。少々面 子が損なわれても、問題を起すな。とにかく、社会のため、貴方を愛している人のため、貴方の両親のため、価値ある名誉を失わないように』

 一方、ルイス・スコットは『僕はキングの役だ。ギャングの親玉でやくざだ。誰かが彼に何かをすると、忘れずに仕返しをする。僕に一寸似ているが、僕はこれほど粗暴ではない。役は実生活と同じではないが近い。誰もがそれぞれ違った問題を抱えている。家族だったり、恋愛だったり。話が出来て分かってくれるのは友達だけだ。今の友達は良いですか、悪いですか。悪い友達は、必ず悪い方に導く。この映画を皆に見て貰いたい。特に工業科の生徒に。この映画を見て自分の未来を知って欲しい。悪の道を選べば、それ相応の悪い結果 となる』と語った。

 ウー(タナーコーン・ポーサヤーノン)は『僕の役は、特殊戦闘部隊の兵士チャー・チャーンだ。公的な秘密の任務で派遣され、タイの国境の外にいる。そこで、訓練のためキャンプに送られ、そこを脱走してきた学生達に遭遇する。もし兵士の立場で言うなら、君等は上手くやった、国家防衛のための戦いの手伝いをしてくれだが、個人の立場なら、罪を犯したからには非を認め二度とするなだ』

 最後に、カムパン(エイークプラパン・パニットポン)が、この映画を宜しくと言った。『現在は喜劇映画、幽霊映画に人気がある。この映画はそうした流行とは違うが、皆に見て欲しい。皆さんは恐らく、工業科の生徒がどんな考えなのか、何故殴り合いをするのか知らないと思う。この映画で、誰もが自分自身を我々のようには愛してないことが分かる。自分をもっと愛すべきだ。自己管理をしっかりすべきだ』

 この映画は10月13日より、一般公開される。(05.10.13)

カルマの原理の映画「アヒンサー:チッコー・ミー・カム」

 去る10月12日に披露会があった、キティコーン・リアウシリクン(リアウ)監督の奇怪な映画「アヒンサー:チッコー・ミー・カム」(Ahingsa: Stop to Run)には、映画「ゴールクラブ:ゲーム・ロム・ト」( Goal Club)のボリワット・ユートー(チェック)、ティラダナイ・スワンホーム(ジョック)、パリンヤー・ガームウォンワーン(オフ)に加え、ジョニー・アンワー、タランヤー・サットタブット(エン)、パ イトゥーン・ライサクン(アン)が出演している。

 プロデューサーのラーセン・リムトラクーンは『キティコーン監督がアイディアを売りに来た。彼は何をするにも型破りが好きだ。つまり、現代は運命が後からついて来ると彼は言った。確かに誰もが早いと感 じている。そいつはランナーだ。何時でも体を温めていなければならないのでトレーニングウェアを着ている。失敗して、行き過ぎても、待ってくれない』と語った。

 キティコーン監督は『この話は前から作りたいと思っていたが、なかなか出来なかった。ある日歩いていて突然このような形がひらめいて、アイディアを売りに行ったのだ。運命を信じているが、未だ具体的な 体験はないので、自分で考えて形にした』と語った。

 これまでの映画との違いについて監督は、次のように付け足した。『どの映画も同じではない。この映画には難しい点も、容易な点もあった。例えば、これまで西洋人を監督したことはなかったが、ジョニーと は話が通じず困った。映画「ザ・ミア」(Bullet Wives)の場合はモデル嬢との話だ。どうしたら良いか。身長も違ったし』

 演技に関して、チェック(ボリワット・ユートー)が語った。『アヒンサーの役をやると決まりブルーになった。映画の主人公は年齢が23歳だが、僕は21歳だ。23歳とはどんなだろう。この役は思っていたより 体を痛めつけられた。もっとも酷かったのは、口にナイキを突っ込まれるシーンだ。撮り終わって、やれやれと思った』

 ウェーンカム役の騒がしい青年ジョック(ティラダナイ・スワンホーム)は『チェックを踏みつけるのは愉快だった。当初、監督は他の者の起用を考えていたが、上手い具合に見つからなかった(笑)。最初 に、監督から赤いトレーニングウェアを着て、頭を赤くするように言われた。ここに監督の意図がある』と語った。  見栄っ張りの少年オフ(パリンヤー・ガームウォンワーン)は『僕の役のウコートは、普通 のハイティーンです。現在、反抗的なハイティーンが多いが、そんな一人です。仕事が終ってから、色々知りたくな り、一ヶ月仏門に入りました』と語った。

 10年振りで映画に戻って来た歌手のジョニー・アンワーは『この映画の役は大変だったが、楽しかった。役のアインシュタインは興味あるキャラクターだ。一見おとなしそうだが、変っている。何故か、自分の 世界に閉じこもっている』と語った。

 この映画に出演したモデルのエン(タランヤー・サットタブット)は『女医の役です。この映画では最もまともに見えます。他の人達は皆落ちこぼれです。彼等よりは歳が上で、人生も違います。しかし、年下 のアヒンサーと関係を持つようになります。ウェーンカムに殴られ、頭を怪我したと診て貰いに来ます。おまけに、自分たちは合うのは初めてではなく、二人は前世の因縁で夫婦になる運命にあると言い出すので す。それがどう発展するかは映画を見て下さい』と言った。

  タイのパントマイム劇を開拓した役者アン(パイトゥーン・ライサクン)は、映画での役について『凶悪な行動をする年配のやくざウッデイの役だ。自分とは正反対で、演ずるのは難しかった。土地の顔役でも あり、他人に乱暴する。何時もはパントマイムで、映画出演は初めてだ。宜しく願います。新米です。喋るのも新米です(笑)。肉体的に辛い演技だったが、代役は使わなかった』と語った。

  最後に監督が、この映画をよろしく、見て大いに楽しんで下さいと言った。

 この映画「アヒンサー:チッコー・ミー・カム」は、10月20日より一般 公開。(05.10.13)

「チャイライ」の4人の美女がずぶ濡れで雨中の死闘

 ポット・アーノン監督の映画「チャイライ」(Dangerous Flowers)の撮影見学に、マスコミが再び招待された。今回の撮影場所はマジックランドで、デーンネーラミット城の前庭にて、雨の中4人の美女が5カ 国の殺し屋達と闘う場面である。

 4人の美女軍団は、クラープ(タック・ボンコップ)、ドークブア(クラテー・スパッカソーン)、ボイシアン(ヌイ・カセーリン)そしてナーウア(サムチェン・サームチャー)から成り、進入してきた5カ 国の殺し屋、マンコン(ユアン・ドラゴンファイ)の手下、メイリン(スイ・ポーンナパー)の愛人と闘い激しく痛めつけられる。外へ逃げて、本部前での雨中の闘いになるが、我等の4人の美女は、殺し屋の首 領エンジェル(カック・ワンサック)が仕掛けた大きな檻の中に閉じ込められる。

 このアクションシーンのリハーサルに入る前、ポット・アーノン監督は気楽にインタビューに応じてくれた。

 『この場面も、この映画の重要な場面の一つだ。美女軍団の指令本部にセットしたデーンネーラミット城内で、彼女等は国際殺し屋団と格闘するが、それに続く場面 だ。殺し屋、ユアンとスイの手下が侵入して 来て、美女達は不意をつかれる、闘いとなり4人の美女は本部前に仕掛けられた大きな檻に誘い込まれる。

 この場面では美女軍団の巣の中のセットの他に、雷雨もセットしなければならない。それに、美女達を閉じ込める大きな檻を空中に吊らねばならない。この場面 の撮影には問題はないが、あるとすれば彼女等 が、何テークもの間、何時間もびしょ濡れになることだ。病気になりはしないかと心配だ。明日は水中に潜って闘う場面 があるので。しかし、誰も文句を言う者はいない。みんな気概がある』

 現在鋭意撮影中のこの映画「チャイライ」は、来年1月末に一般 公開の予定。(05.10.6)