タイ・米合作の映画「Bitter/Sweet」
タイとハリウッドの俳優が共演するコーヒー・プランテーションに関するロマンティック・コメディ映画『Bitter/Sweet』 は、監督がジェフ・フェア、出演者に『ドリヴン』(米:01)『タイタンスを忘れない』(米:00)のキップ・バルデューと『奥様は魔女』(米:05)のローラ・ソレンソン。
タイ側も引けをとらない。ノパカパパー・ナークプラシット(マミー)、アッカラー・アマータヤクン(ゴフ)、パタラマイ・ポートラナン(トーン)、キャロリン・ニーマヨーティン(キャル)、そしてソムポップ・ベンジャーテイクン。去る6月27日、アマリ・ウォーターゲート・ホテルにて行われた映画の発表会に、これら面々が出席した。
今回、スタッフはマスコミに、この映画の撮影を見学する機会を用意した。自分自身の役のターター・ヤンとマミーがファッションショーの合間に話をする場面で、マミーはショーの主催者のティチャーの役である。その後、記者発表会が行われ、ジェフ・フェア監督がインタビューに応じ、俳優の選出について語った。
「マミーさんがドアから入って来るのを見た途端、この人をヒロインにと思った。外人の出演者については、キップ・バルデューとスペンサー・ギャレットは前から気に入っていた。ジェームス・フローリンは、前から一緒にやりたかったベテラン俳優だ」。映画で何を伝えるのか訊かれ、「映画館から楽しく幸福な気分で出て欲しい。映画を見ている最中は、観客も人生には題名のように苦味もあることを実感して欲しい。しかし、最後には幸福がある」と監督は答えた。
製作主任のウースT.ブルーナーは、この映画を取り上げた理由を述べた。「僕はタイに18年住んで、食べ物や人々、タイの美しさを見てきた。しかし、僕が伝えたいと思う本当の美しさを表した外国映画は未だ無い。そこで、この映画を作ろうと決心した」
更に、彼は映画の見所について語った。「二つある。先ずタイと外国のスターの共演だ。タイは、マミー、ゴフ、トーンと有名俳優だ。外国の俳優も同様だ。第二にこれは愛に関する映画だ。単にタイ女性が外人男性を愛するというだけでは無い。兄弟愛も、家族愛も、郷土愛も、祖国愛もある」
「僕は、ワイン作りに関するロマンティック・コメディ映画『サイドウェイ』(米/ハンガリー:04)を見た時、コーヒーに関する映画を作りたいと思った。丁度、タイでコーヒーをよく飲まれるようになってきたし、クラビーのコーヒー畑はとても美しいので」と、ウースT.ブルーナーはコーヒーに関する映画を作る理由を説明した。
次いで、俳優が話しをした。キップ・バルデューはこの映画に出演の理由を「スターなので、出演依頼は多いが、この映画を選んだのは、タイに行けるという特別の機会だったからだ。僕みたいなアメリカ人にとり、こうしたタイ文化に触れることは、大きな感銘だ。この映画に出られて名誉に感じる。映画のキャラクターは、何でもパーフェクトにやる男で婚約者は美人だ。しかし、タイに来てマミーさんと恋に落ちる。そして、マミーさんとの生活のため、アメリカでの全ての人生を捨てる」と語った。
キップ・バルデュー演じるブライアンの婚約者役のローラ・ソレンソンは、この映画出演の理由を「とても良い役だからです。アマンダと言う名で、ヒーローの婚約者でしたが、ヒーローがマミーさんを求め、捨てられます。しかし、納得します。マミーサンは、本当に身も心も綺麗ですから」
更に、キップ・バルデューは、タイ人俳優との仕事について語った。「マミーさんは、アメリカのスターより美しい。マミーは、これまで一緒に仕事した多くのスターよりよく仕事をする。僕はとても感銘を受けた。俳優の誰もが礼儀正しく、仕事はやり易かった」。若いキップ・バルデューは、マミーについて、タイ語で甘い言葉を付け加えた。「スワイ・マーク。スワイ・チンチン」(とても美しい、本当に美しい)
マミーは、この映画への出演について語った。「最初にオーディションがあり、返事に随分長い間待たされました。事前に勉強しなければと思いました。私自身この映画について色々なことを知る必要があったので。それに、ロマンティック・コメディは、これまでやったことありませんし。ティチャーの役には興味がありました。これまでのマミーには見られなかった一面です。この映画をよろしく。ゴフ、トーン、キャルやターター・ヤンと言った、有能な俳優の方々と共演できたことは大きな喜びです。機会があれば、またご一緒したいです」
「キャラクターはクリエイティブな若い女性です。ターター・ヤンと一緒に仕事は成功させますが、恋の成功の経験はありません。ある日、実家に帰り大地に触れます。コーヒー畑の中に立ち、以前は嫌だったが、これからはこの仕事をやって行きたいと思います。そして、コーヒーバイヤーのブライアンに会い、愛し合うようになります。この映画には興味ある色々な面があること保証します。この映画に出られて光栄に感じます」とマミーは語った。
マミーの妹役のトーンは「映画では田舎娘の役です。がむしゃらな娘で、映画の中ではゴフさんの恋人です」と、キャルは自分の役について「名前はカイムックです。自信家の女性で、ティチャーの親友です」と語った。 ヒロインの父親役のベテラン俳優ソムポップは「映画を見て貰いたい。タイには、まだまだ外国人をタイに惹きつける沢山の美しいものがある、人々も文化も」と語った。そして、キャルは映画をよろしくと締め括った。「ここに来られなかった俳優達もよろしく。世界的な監督と優秀なカメラマンにお会い出来、それにタイの美しい場所にも行けて、感激しています。映画を見に行って下さいね」
この映画『Bitter/Sweet』は、2009年2月に封切られる予定。(08.6.30)
愛の思い出の映画「フレンドシップ〜」
去る6月23日、若い頃に出会った初恋に遡る青春映画『フレンドシップトゥー・カップ・チャン』(Friendship)の披露会がサヤーム・ディスカバリーのグランドホールで催され、今や超人気俳優のマリオー・マウロー(オー)と相手役のアピンヤー・サクンジャルーン(サーイパーン)、そして共演の若手俳優のチャルームポン・ティカムポーンティラウォン(ジェック)、カナワット・チャンタラーワン(エック)、パタラーポーン・ポンピリヤポン(ジュン)、チャラナ・ソーソー(トップ)、ナッタカン・タユターチャールウィット(オック)が登場した。
その他に、登場人物の現在を演じる先輩俳優のジェータリン・ワタナシン(ジェー)とプンヤウィー・スッククンウォラセート(ポー)、ブンヤイター・ガームサッパシン(コイ)。但し、ワルット・ウォラタム(オー)、カポーン・トーンプラップ(ポーン)及びユッタナー・ブンオーン(テット)は所要のため欠席した。ポーはトムボーイのジェットの役を、ジェーはシンハーの役を、そしてニュースキャスターとしてお馴染みのコイは饒舌なカンダーの役を演じている。
ピラパン・テーラウォン(ビー)が新たに歌たって、映画挿入歌に使われたグランドエックスの“プアン”(友人)について、ビーが語った。「この歌は難しかった。と言うのは、歌っている時、この歌を聞いていた子供の頃のことが思い出されて、我を忘れてしまったので。映画挿入歌を歌うのは初めてなので楽しく、また興奮もした。それに、映画をバックアップすることになるし。映画が気に入られ、歌も気に入ってもらえれば良いですね」
次いで、過去に遡り、過ぎし時代の登場人物が話をした。サーイパーンが今回の仕事で感激したことを語った。「お仕事は楽しかったです。私達それぞれ、これ迄に色々なCMのお仕事で顔を合わせていましたので。しかし、いきなり同じ映画で一緒になるとは思ってもいませんでした。先輩方とご一緒できたことは良い経験になりました」
一方、オーは「この映画でのキャラクターはこれ迄とは違う。よく喋るし、番長だ。能力への挑戦だった。この映画で大きな経験をした。全力を尽した映画だ。先輩方と一緒の撮影は無かったが、少なくとも同じ映画に出られたことはとても嬉しい」と語った。更に、タライ・プームラット(ボーイ)が作曲して歌う、もう一つの映画挿入歌“チャ・ダイ・チュー・イーク・マイ”(また会えますか)が、雰囲気を盛り上げた。
サーイパーンが映画をよろしくと呼びかけた。「この映画はみんな全力でやりました。今日まで長い月日を要しました。少年少女達はご両親を連れて見に行って欲しいですね。感銘を受けるだけでなく、ご両親は昔はこんなことしていたのだな、我々にはMSMもHi5(SNS)もなかった、と20年前に遡ることが出来ます。もう一つ、それは歌です。それから色々な映画のシーンです。例えば、今はないスケート場のシーン等。もし、ご両親が見て昔を思い出されたら、色んな話を聞いて下さいね。この映画は7月3日に封切られます」
そして、オーは「僕を愛し勇気付けてくれるファンクラブの皆さん、この映画を見て下さいよ。7月3日には大挙して見に行って欲しい。スタッフ、キャストは勿論、関係者全員が全力を尽した」と語った。
最後に感動が隠されていた。オーが母親に誕生日のプレゼントを渡し、舞台の中央で話した。「とても母を愛している。ここまで育てて下さった母に感謝する。もし来世があるなら、再び母の子として生まれてきたい」更に、ライトビヨンド・フィルム社のスパーポーン社長から、誕生日が近い俳優の一人ジュンにバースデーケーキが贈られた。
この映画『フレンドシップ トゥー・カップ・チャン』は7月3日より一般公開される。(08.6.26)
南タイの心情を描いたドキュメンタリー映画「パックタイ・バーンラオ」
3年前、映画『デック・子どもたちは海を見る』(デック・トー:05)を製作して、多くの人の心を打ったアーリヤー・シリソーダー(ポップ)とニサー・コンスィー(ノック)の2人の親友は、新しいドキュメンタリー映画『パックタイ・バーンラオ』(Our Southern Home)を1年半掛けて撮影しカムバックし海を見るのを夢見ている子供達の話月17日スカラ映画劇場でプレミアショーが催された。
会は、映画の挿入歌を吹き込んだ南タイ出身の兄弟デュオ“ハンマー”のミニコンサートで始まった。彼等のデビュー曲“ビンラー”(つぐみ)、そして “パックタイ・バーンラオ”(南部わが祖国)とこの映画のために新しく作られた“ナムチャイ”(心情)が歌われた。
次いで、映画製作の経緯をノックが話した。「実際のところ、前作『デック・子どもたちは海を見る』で南部へ行き、南部の人にお会いしたことから来ているのです。本当に、南部の方はとても親切でした」。そしてポップは「私の父は南部出身です。トラン県の人です。南部の人達には親しみを感じていました」と話した。
「この映画は、海を見るのを夢見る子供達の話『デック・〜』とは違います。この映画の登場人物は、次は何処へ行くのか、何をするのか分からないかも知れませんが、心情、それの与えることについて見せてくれます。それは、何時でも助け合いがあれば、困難を脱することが出来る社会を反映しています」とノックが付け加えた。
ノックはこの映画の登場人物について話した。「我々の『デック・〜』の南タイへのツアーは、ハーティップ社が手配しました。一緒に行ったハーティップの従業員は、上司を父親のように敬愛しています。何をするにも、社長は家族同様に扱ってくれるのです。地方に住んでいた子供の頃を思い出しました。使用人は家族でした。友達は兄弟のように協力し合っていました。ハーティップ社からは3家族が枝分かれしています」
仕事での障害について、ノックは笑いながら話した。「それはポップです。ある日コイさん(登場人物)の撮影に市場に行ったら、市場が大騒ぎになり毀されました(注:ポップは元ミス・タイランド)」。ポップは「このように、南部の人は感情が激しいのです。どこへ行っても、ポップが来た、ポップが来たと触れまわるのです」と付け加えた。ノックが解決策を話した。「ポップが行かなけりゃいいんです。大学の学位授与式には行きたがっていたが、ポップは行かずに、ホテルで寝てヨガをやっていました。しかし、ポップが役に立つこともあります。役所に撮影場所の許可を取りに行くと、直ぐに下ります」
ポップは映画題名の由来を話した。「車で走っていた時、ある歌が聞こえて来ました。すかさずノックが私達の映画の題名にどうと言いました。私はこの歌は南部の人達の国歌だわと言いました。“オー、オー、パックタイ・バーンラオ”の一節は子守唄から来ています。現在、南部の人々には、慰めと元気付けが必要です」
次に、この映画の挿入歌を作曲したアーリー・プラターンとアヌチャー・プラターンの“ハンマー”の兄弟が、この映画の題名になった自分達の歌について、2人の監督と話し合った。
リーダーのアーリーが自分達の歌が題名になった感想を語った。「驚いた。“パックタイ・バーンラオ“は何を意味しているのか、彼女らが果して理解しているのか分からなかったので。この南部には色々なことがあり、色々な見方がある。彼女らがどういう見方をしているのか分からなかった。話し合う機会があって、南部人の心情の部分をドキュメンタリーにすると知った。そして、“パックタイ・バーンラオ”は南部の国歌だ、映画の題名に採用すると言った。しかし、先ず彼女らが南部をどう思っているのか知る必要があった。そして、彼女らが南部をどう理解し感じているかを知って、挿入歌の作曲となった」
アヌチャーが付け加えた。「最初、2人はこの旧作を挿入歌に使おうと思っていた。しかし、僕が旧作は現在の状況に合わないから駄目だ、新しく作ろうと言った。前に作った歌はこうした感情から生まれたものではなかった。新しい歌の感情は映像に沿ったものでなければならない。そこで、ポップとノックに言って、新しく歌を作らせてもらった」
「この映画を見た人は、登場人物の言葉を良く理解して欲しい。それには色々な意味が含まれているので。映画を見て、僕は先ず『パックタイ・バーンラオ』に南部人の心の奥底にある友情と誠意を感じた」とアーリーが語った。
2人の監督が映画をよろしくと語った。先ず、ポップは「記者さんは、この映画が成功すると思うかと訊いてきますが、私達はもう成功したのです。“ハンマー”のご兄弟、そしてこの映画の中の人達みんな、愛すべき誠実な人達に会えたのです。人生の収益は莫大です。私達は監督とは思っていません。私達は単なる旅行者で、体験をしてきたのです」と話した。
次に、ノックが話した。「これはダイアローグの映画です。話し言葉が沢山あります。そして、言葉が重要です。従って、言葉をよく聞いて下さい。歌も単なる挿入歌ではありません。歌も映画の一部です。見た方が心に留めて欲しいには、これは今回の私達の旅行の記録だということです」
最後に、ポップが言った。「暴力事件のニュースだけで、南部の人を見ないで下さい。私達が感じた心情の面を見て下さい。愛すべき誠意のある人達です」。そして、ノックは「もし、将来南タイへ旅行されるなら、景色の写真ばかり撮ってないで、南部の人達ともお話してみて下さい。愛情を持った人達だと分かりますよ」と言った。
この映画『パックタイ・バーンラオ』は、6月26日から、リド映画劇場で上映される。(08.6.19)
(注:タイ南部のそれぞれ違った県の4家族の生活を写したドキュメンタリー映画)
恋の大騒動の喜劇「ハ・ガオ」
マーラヤート・タイニワットウィロー(プン)監督の新作喜劇映画『ハ・ガオ』(Puppy Love)は、新人俳優がタイ国の第一線喜劇俳優とギャグの応酬をして、笑いを振りまく賑やかな話だ。去る6月17日、チンウット・イントラクシン(チン)の歌う映画挿入歌“チャン・チャ・パイ・カップ・トゥー”(君と共に行く)と共にこの映画の披露会の幕が開いた。
会の雰囲気はまるで喜劇の舞台で、俳優がギャグを連発し、笑いを誘った。笑いのティームを率いるマム・ジョックモックことペッターイ・ウォンカムラオは、自分の役について語った。「アスニー叔父さんの役だ。サーイシンと友人で、飲食店を開いている。学生の姪がいるが、女っぽいのが嫌で向こう見ずだ。女らしくさせようとするが、上手く行くかは見てのお楽しみ」
次に、ワッタポーン・イアムシントーン(テン)とポンピスット・ピウオーン(テンモー)が話をした。女らしさを捨てたテンだがスカートを穿いて、テンモーとの仕事について語った。「初め彼が何者か知りませんでした。見たところ、これが主役なの。付き合ってみると、彼は心の温かい人でした。愛することが出来る人です」。一方、テンモーは「会った日が初対面だった。キャスティングを手助けしてくれた。彼女は僕に本物のトムボーイと信じさせたほどで、演技が容易に出来た」と話した。
この勇ましい女性の役の難しさについて、テンは「ほんの少し。その前にワークショップがあったので、容易に出来ました。それに、プン監督のような有能な監督さんですし。なによりも、私自身が無鉄砲な性格ですから」と言った。
映画に彩を添えた“ハ・ガオ”グループの面々ヌッタポン・チャートポン(フローイ)、チャルームサック・イェームカマン(ルーム)、シッテイポーン・ウィサーラーポン(ヌン)、ナロン・チャイナーム(ティー)が登場した。フローイは前進して舞台を踏み外し笑いを呼んだ。本物のコメディアンのマムは、連中は長いことやっているのにこんなことしか出来ないのかとぼやいた。
マムが新人俳優達との共演について語った。「若い連中と一緒で楽しかった。それぞれが独特の能力を持っている。全く心配はなかった。有能で、そんなにアドバイスの必要もなかった。彼等には理解力がある。初めて合った時に、配役はぴったりOKだと感じた。アドリブは前もって打ち合わせることもあった」
監督は「マム先輩、そして新人俳優の諸君と共に仕事が出来て嬉しく、また光栄に思う。見た人は家に帰っても笑いが止まらないかも知れない。現代社会のストレスがいくらか解消されるだろう」と語った。
マムが映画をよろしくと言った。「見なきゃいけませんよ。絶対面白いですよ。友達の愛の映画だ。そして、叔父が姪を心配する映画だ。色んな味が揃った家庭映画だ」。一方、フローイは面白さを保証すると言った。「マム先輩のようなタイ国第一線のコメディアンが出ている映画だ、大笑いは請合う。それに、笑いだけでなく、微笑を伴う可愛らしさもある」それにテンモーが付け加えた。「楽しい映画だ。大笑いは保証する。それに内容もある。愛し合っている友達間の感情だ、恋人同士の愛ではない」
最後に、タイ・サッカー界の至宝ピヤポン・ピウオーンが、息子の初めての映画の応援に駆けつけ、テンモー(ポンピスット・ピウオーン)に花束を手渡した。この映画『ハ・ガオ』は6月19日より一般公開される。(08.6.19)
親友のため恋を犠牲にする映画「ラック/サーム/サオ」
脚本・監督のユッタルート・シッパパーク(トム)の視点で描いた愛の映画『ラック/サーム/サオ』(The Last Moment)は、男優のアーラック・アモーンスパシリ(ペー)、女優のパッタサヤー・クルースワンシリ(ピーク)とラッチャワン・ウォンウィリヤ(コイ)が扮する3人の間の愛、友情、絆の物語で、去る6月16日パラゴン・シネプレックス映画劇場にて披露会が催された。
映画鑑賞に先立ち、監督が映画製作の経緯につき話した。「これは美術を学んでいた時代の空気だ。友達と一緒に居た時代のある面だ。それは愛すべき感情だ。僕は奥深い愛すべき面を語りたかった。良き話を他人に語って聞かせるように。これは、僕が経験した時代の学部内の話だ」
あまり品がよくない言葉が使われる点につき、監督は説明した。「観客が上品な美しい言葉に固執して欲しくない。実際、顔が悪い者にも美しい愛、純粋な愛が生まれることもある。言葉が悪くても心は美しい者もいる。受入れられない人もいるだろうから、反撥は覚悟の上だ。しかし、実際に映画を見たら、それらの言葉への感情は段々軽減してゆくと信じる。言葉とは裏腹に、心の中には美しい優しさがあるからだ。話し方は下品に見えても、映画の本質は下品でないと信じる。美しく、繊細な、奥深い話だ。愛は人称代名詞とは関係ない。綺麗な言葉で話しても、愛し合えないこともある」
3人の主役が話をした。先ずピークから自分の役について語った。「ファーの役です。口は悪いが友人を愛しています。愛には誠実です。恋人を愛しても、いつも願いが叶いません」。コイは「ナームの役です。向こう見ずで、垢抜けして、寡黙な女性です。態度にはあまり出さず、感情を抑えますが、目にだけは表れます。多弁ではありません」と、そしてペーは「僕の役のパーユは寡黙で、静かな男だ。やはり態度にはあまり出さない。しかし、状況からファーに愛してると言う羽目になる」と語った。
監督が、何故ナーム(水)、ファー(空)、パーユ(嵐)にしたのか説明した。「名前は身近なところから採った。映画のコンセプトは愛の映画だ。愛は自然から生じる。何時でも愛は生じる。禁じることは出来ない。土、空、空気のように。俳優の3人を選んだのは、キャラクターに適しているからだ。しかし、潜在能力については冒険だった。第一に彼等は新人だ。そして、第二に彼等の役は非常に潜在能力を要する重い役だ。我々は賭ける方法を採り、無垢の真珠を持ってきた」
コイが言った。「トム監督とのお仕事に戸惑いました。クランクインの日、ワン・テークでOKなのです。私は上手くもないのに。監督にもういいんですか、もう一度かまいませんよと訊ねると、監督は十分だ、自然さが欲しかったのだと言われました」
コイは更に続けた。「この映画はトム監督が10年間作りたいと考え続けてきた映画です。我々3人は一一生懸命やりました。皆さん、この映画を見て下さいね。感動の深さは、各々の経験次第です。しかし、面白いことは保証します。多くの人が『ラック(愛)/サーム(三人)/サオ(悲しみ)』は、三角関係の映画と思われるかも知れませんが、実際はプラスの角度から愛を見ることが出来る映画です。そして、愛の価値がとても高いのです。現在、多くの人が愛を軽視していて、変哲もないものと見ているかもしれませんが、この映画では愛は偉大です」と、一方ピークは「私達が全力を尽した映画です。見れば、必ず色々なことが得られると信じます。友達の愛と犠牲を感動と涙で見ることでしょう。きっと見て下さいね」と語った。
ぺーは「この映画をよろしく。見ればきっと面白さ、楽しさ、感動を得られると信じる。しかし、泣くかどうかだが、それはない。そんなに悲しくはない。人にもよるが」と言った。
監督は「この映画には、他の映画より私が語りたいことが沢山含まれている。皆さんに見て頂きたいこの映画のポイントは、実生活のように感じる3人の自然な演技だ」と語った。
最後に、ウォラカーン・ローチャナワット(パン)が映画挿入歌“プアン”(友達)を歌い、ペーがギターで伴奏した。この映画は6月19日より一般公開される。(08.6.19)
(注:映画の公式サイト http://www.lastmomentthemovie.com/ :大学のインテリアデザインを学ぶ男1人と女2人の仲良しグループ。卒業後のそれぞれの進路と愛と友情の物語)
怪人と2人の小娘のアクション喜劇映画「ソムタム」
去る6月2日、パラゴン・シネプレックス劇場にて、アクションコメディ映画『ソムタム』(Sontum)の披露会が催された。体は馬鹿でかいが気が小さいネイサン・ジョーンズと体は小さいが度胸のあるサリッサー・チンターマニー(ケート)とナワラット・テーチャラタナプラスート(グレース)の2人の女性との友情と格闘の映画で、タイ料理のソムタム(細切りした青いパパイヤのサラダ風料理)を食べると力が湧いてくる。
ソムタム女王のポーンシリ・ウィチアンティアップ(ヌイ)と若手女優のキャサリン・エーカタワットクンがソムタムを搗いて作る姿で幕を開けた。鉢を押さえ大仰に跳ね回って杵を振り回していた。次いで、ケートとグレースが映画挿入歌“ソムタム”を歌った。シリントーン王女はご自身の作詩を、この映画挿入歌に使用することを許可された。
オーストラリア出身の格闘家、ネイサンが自分の役について語り、グレースが通訳を買って出た。「俺の役は実際の自分とは違うが、脚本が気に入った。タイ人との仕事だが、タイ人は親切だ。俺の役のキャラは臆病者だ。人と戦ったことはないが、ソムタムを食べるとこれまでにない力が湧いてくることを知った。そこで、常にソムタムから力を得るようになる」
映画の中の格闘について、グレースは「私の格闘シーンは多くありません。ほんの少しです。しかし、ケートとネイサンは沢山あります」と、そしてケートは「格闘はリンク上のムエタイもあります。恐ろしい格闘シーンもありました。高いところで演技するのです。私は高度恐怖症です。常時私はスタントマンとしての訓練を受けていますが、加えてムエタイのステップについて訓練を受けました」と語った。
格闘技指南のパンナー・ルッティクライは、他の映画とは違う格闘シーンについて説明した。「この映画はこれ迄のような物凄いアクション映画ではない。あんな凶暴さはない、これまでにない可愛さがある。格闘シーンは、可愛くて楽しくリアルさがある。『トムヤククン』(Tom Yum Goong:05)で見られたような奇抜な技はない。多くが、修練した真実性のある技だ」
一方、ノンタコーン・タウィスック(クン)は、初めて映画を監督した感想を述べた。「初めての映画監督で緊張した。しかし、僕はパンナー氏とプラチャナー氏(プラチャナー・ピンケーオ)とは多くの仕事をしている。両氏は育ての親であり、緊張は軽減された。パンナー氏が言うように、物凄いアクション映画ではなく、コメディと可愛さ、それに感動を盛り込むよう努めた。家族全員で見て欲しい。誰もが楽しめる」
最後にグレースが言った。「多くの人が見に来て下さい。ネイサンさんもわざわざ遠くから来て、我々の映画に出演して下さいました。皆一生懸命やりました。このソムタムを味わって下さいね」
この映画『ソムタム』は、 6月5日より一般公開される。(08.6.5)
(注:映画の公式サイト http://www.somtum-movie.com/ )
モットが初出演の喜劇映画「ロー・ヘープ・セープ・クンソーン」
アイドル・デュオの“フォー・モット”のサコーンラット・ウォラウライ(フォー)は、既に映画『ドリーム・ティーム』(Dream Team:08)で才能を示しているが、もう一人のクンナッチャー・チャイラット(モット)も、ピスット・プレーセーンイアム監督の喜劇映画『ロー・ヘープ・セープ・クンソーン』(仮題)に初めての映画出演の要請を受けた。モットは初出演の映画につき、次のように語った。
「コメディ映画ですが、私の役はおとなしくて無口で、しかも滑稽なのです。難しいです。表情で演技しなければなりません。初めての経験です。ドラマにも出たこともないのに、突然の映画出演です。映画は人物をリアルに演じなければなりません。ごまかしは出来ません。役になりきらなければなりません」
更に、モットはベテラン俳優達との共演について語った。「フィルムさん(ラッタプーム・トーコンサップ)、ハーイさん(アーパーポーン・ナコーンサワン)、ホイさん(キアティサック・ウドムナーク)、イムさん(アチタ・タナーサートタナン)、どなたも大先輩です。初めてお会いするのです。緊張するかですって、それは緊張しますが、私は自分のことに最善をつくすだけです。どうしたら良いか、先輩達に相談し話し合っています」
映画の進展状況については「撮影の進み具合は順調です。この5月は撮影と、歌の仕事もあり、それに15日から学校も始まりました。けれど、ごちゃごちゃ考えないようにしています。ストレスにならないように。だけど大変です。5月には朝の6時から翌日の6時まで撮影があり、その日一箇所で歌を歌い、次にラジオのインタビューに行き、それからまた歌の仕事、そして撮影の続きです。疲れるなんて考えないようしています」
モットの演技を見たい人は、もう少し待って頂きたい。今年10月に封切りが予定されている。(08.6.2)
