サイアム・スクエアの若者の愛の映画「ラック・ヘン・サヤーム」
多くの人が話題にしているもう一つの映画『ラック・ヘン・サヤーム』(Love of Siam)は、若き監督チューキアット・サックウィラクン(マディアウ)の新作だが、これまでのホラー映画の2作『13ゲーム・サモーン』(13 Beloved: 06)と『コン・ピー・ピーサート』(Evil: 04)から一変して恋愛映画である。
予告編が流されて以来、早く見たいと食欲を誘ってきた。そして、遂に11月20日マスコミの前に披露された。上映の前に、ディスカバリー・プラザに於いて、ミニコンサート“プレミア・コンサート:サイアム・イン・ラブ”が催され、サイアム・スクエア族の大きな関心を呼んだ。
賑やかなコンサートの最後に、この映画の出演者シンチャイ・プレーンパーニット(ノック)、チューマーン・ブンヤサック(プローイ)、マリオ・マウロー(オー)、カンヤー・ラットペット(ターン)、アティチャー・ポンシンピパット(ベスト)、アーティット・ニヨムクン(ナックネン)、及びチラーユ・ラオーンマニー(ガオ)達が出てきて、一緒に“カン・ラ・カン”を歌った。歌が終ると監督が現れ、スタッフ一同に映画製作に関与した全ての人に礼を述べた。
その後、我々はマディアウ監督にインタビューする機会を得た。
この映画はGTH映画に傾向が近いが、比較されて不安はないか?
この映画を見て、GTH映画と比較するなんてあり得ない。馬鹿馬鹿しい。彼等の映画も良いが、我々のには違ったロマンティックさがある。映画館での批評を待つべきだ。誰もがマティアウ監督はアクション映画、ホラー映画を作るとの先入観を持っているが。私が恋愛映画作ったら、観客が従来のイメージを思い出すことはないよ。比較しても不思議はないが、全く違う。
どの様に違うのか?
傾向が違う。我々の方が長い(笑い)。同じように良い映画だが、ただ愛に関する視点が違う。我々は愛を非常に深い見方をしている。つまり、ごく普通の人の話だ。この映画にはプロットはない。特別なことは何もない。毎日起こり得る話を採り上げ、無視してしまうような話を採り上げただけだ。見れば、自分に当てはまる何かを、または人生に於いて失敗した何かにはっと気付くだろう。これが非常に深くということだ。
観客はて何を得て帰るか?
青春映画からは予想も出来ない多くのものを得る。良い気分で帰れる。
この映画にどの程度期待しているか?
人々に気に入って貰える映画と思う。最大限に期待している。この映画が皆の心の映画になってくれたら、それで満足だ。
数字は?
期待しているが、言う勇気はない(笑い)。
もし1億バーツとしたら、困難か?
映画の長さと多岐の要素が一寸障害だ。しかし、容易に気に入ってもらえる話だと信じている。気に入ったら、見に行くよう誘って欲しい。そうすれば、こうした心温まる映画を次々作れることになる。
実現出来そうな数字は?
5千万なら喜ばしい。
この映画のジャンルは?
ロマンティックドラマだ。
この映画の紹介をお願いする。
様々な人生の話なので、この映画を要約して話すことは出来ない。しかし、確かなことは、只一つのテーマに突進して行くことだ。つまり、我々は人生で愛がいかに重要かを話し合う。多くの恋愛映画は、ロマンティックで、夢で、愛の囀りだ。見終われば、恋人が欲しくなる。しかし、この映画は、恋人がない人が見ても、恋人が欲しいということにはならない。恋人がない人、孤独な人が見ても、滅入った気持ちにはならない。我々は愛が欠けていたのではない。独りでいたのではない。この映画はあなたの友人だ。皆で一緒に見に行って欲しい。
この映画『ラック・ヘン・サヤーム』は、11月22日より一般公開。(07.11.22)
(注:映画の公式サイトhttp://www.theloveofsiam.com/ )
クレジットカードに関するアクション映画「Brave クラー・ユット・ローク」
トニー・ジャーが映画『トムヤムクン』で海外にまで名を馳せて以降、我が国のアクション映画は元気がよい。今度は、フィルム・フレーム・プロダクションの新作映画『クラー・ユット・ローク』(Brave)がお目見えする。監督は『コレステロール...ティラック』(Cholesterol...Love:04)のトンポン・マリワン(ヌム)で、主演は新しいアクションスターの誕生を告げるパイロート・ブンクート(ビー)。
11月14日この映画のマスコミ向け披露会が催された。主演のアクションスターによる武術のショーで始まり、次いで司会者の紹介により、監督とパイロート・ブンクート(ビー)に率いられたヒロイン役のスパックサー・チャイモンコン(クラテー)、ラピパン・ブットーン(エックス)、サハッチャイ・チュムルム(トップ)、それに2人の外国人俳優ドン・フォークサンとディーン・アレクサンドルの俳優陣が舞台に登場した。
先ず、監督がこの映画の視点について語った。「この映画のコンセプトは、先に考えた題名のクラー・ユット・ロークから来ている。僕はこの映画のコンセプトを、一人の人間の能力である勇気(クラー)に関連付けようとして、この話になった」そればかりでなく、監督が幼い頃からこの傾向の映画の環境にどっぷり浸かっていたことにもよる。アクション映画製作会社のペットパンナー・プロダクションの経営者チョークチャイ・ペットパンナーが父である。
「僕はペットパンナー・プロダクションと共に大きくなった。同プロダクションの子飼いの一人だ。幼い頃からアクション映画を見てきて、染み込んでいる。これまで多くの映画の仕事に関与してきた。と言う訳で、クレジットカードをコンセプトとしたアクション映画を作ってみたくなった。都会でも、田舎でも受入れられ、広く社会にあるものだから。
俳優の人選について、ビーのキャラクターはにやけた男だが格闘技の能力がある。役柄に合っているので起用した。クラテーのキャラクターは苦しみ人生に問題を抱えている。クラテーは純真無垢でビーが起した問題に巻き込まれる。彼女は事前にしっかり勉強して見事にやってのけた。
クラテーは初めてのシリアスな役について語った。「シダーの役です。劣等感を持つ女性です。皆さんに寄って集っていたぶられ、シリアスなのは私一人です。皆さんアクションを演じ、コメディを演じますが、一人だけシリアスです。この映画で感激したのは、外国の方と一緒に演技したことです。それから、監督始め多くの先輩方とご一緒できたことです」
新しいヒーローのビーは自分の役について次のように語った。「この映画で初めて主役のチャンスを与えて下さったお偉方に感激した。それから、先輩、同輩、スタッフの方々、僕の感情を引き出して下さったアクティングコーチのナット先生、皆さんに感謝する」11階建てのビルから落ちる命がけの場面では、画面処理に特殊効果は使わず、彼を吊るす命綱のワイヤー一本だけだった、今回の仕事には全力を傾け、自分はこの命がけの演技をも承知したのだと語った。
外国人俳優の番になり、ドンは俳優達に勇気があり恐れを見せないことに感心した、これは彼等の演技力を益々向上さすだろうと述べた。ディーンは、タイ人と仕事をして他の国の人と違うのは、タイ人は友好的で仕事が非常にやり易いことだと語った。
最後に、監督は「この映画は、少し外人の協力があるが、100%タイの映画だ。皆さんこの映画を御贔屓に。面白いですよ」と宣伝した。
この映画『Brave クラー・ユット・ローク』は11月22日より公開される。(07.11.15)
(注:映画の公式サイト http://www.bravethemovie.com/ :マフィアに捕えられた兄を助けるため、クレジット会社の顧客データを盗み出すことを強要された男の話)
死後の世界が覗ける映画「ウィンヤーン・ローク・コンターイ」
未だ誰も体験したことのない世界へ案内してくれるホラー映画『ウィンヤーン・ローク・コンターイ』(The Spiritual World)の披露会が11月6日に催された。CMフィルムより転進にしたタラーテープ・ティウソムブーン(アン)の映画初監督作品で、主演はナッタモンカーン・シーニコンチョート(ラン)とアヌチット・サパンポン(オー)。
恐ろしげに交錯する光で会は始まった。同時にギターの音が聞こえ、クレセンドーの2人がこの映画のために作詞作曲した“ローク・コンターイ”(死人の世界)を歌った。
司会者から、監督と主演俳優が紹介され、ゲストで占星術と風水の権威者のパックワン・エーカウルが霊魂との交信の経験を話した。
主演女優のアンは撮影中の恐ろしい体験を語った。「墓場でのロケーションでした。実際の墓場で、傍に死人2体があるのです。監督はロケーションが好きです。どの場所も怖かったです。映画の中の私は霊が見えるのですけれど、本当には出てこないでねとお祈りしました」オーは、自分は霊を信じるけれど、実際に奇怪なことに遭ったことはないと語った。
監督は幽霊にこの映画の霊的現象について語った。「この映画は実際に霊を見た体験から来ている。この映画は、死人の世界にいる生きている人間と生きている人間の世界にいる死人の話だ。観客に感覚的に触れてもらえるように努力した」
この映画『ウィンヤーン・ローク・コンターイ』は、11月8日より一般公開。(07.11.8)
(注:映画の公式サイト http://www.spiritualworldmovie.com/ :小さいときから霊が見える若い女性の話。彼女には幽霊以上に恐ろしい事実があった…)
映画「マム・ディアウ ホアリアム・ホアレーム」のディアウ少年の記憶力
マム・ジョックモックことペッサーイ・ウォンカムラオとテレビの子供トサカン・ゲームの優勝者パッタドン・クライアンチャン(ディアウ)少年は、映画『マム・ディアウ・ホアリアム・ホアレーム』で、初めて一緒に仕事をする機会を得た。
マムとトサカン・ゲーム王が共演するのは、ソーイ・ワチラポーンのデパートでのシーンである。マムは統計係りの職員で店に出入りの人数を数えている。一方ディアウは、自発的に手伝いをして、出入りの人の顔を覚えて、マムに既に数えた人を教える。ディアウの記憶力の凄さに、マムは感心してテレビの子供トサカン・ゲームに出ないかと誘う。優勝すれば百万バーツが手に入るのだ。
撮影に入る前に、パーニット・ロットシーとマム・ジョックモックの二人の監督は、この場面で入口を出入りする大勢のエキストラを連れてきた。ディアウは一人ひとりの顔を覚えてゆくのだが、スタッフも出演者達も一様に声を呑んだ。ディアウが一回で覚えてしまったからだ。マムはディアウの能力について次のように述べた。
「ディアウは記憶力の優れた少年だ。多くを語ることはいらない。一度言えば理解する。今日の場面でも、出入りする人の顔を見て、僕にどの人が既に数えた人かを注意してくれる。撮影に入る前に、この場面に出る何十人ものエキストラを集めてきた。ディアウに一度見た人の顔を覚えて、僕に知らせてくれ。その人はそのまま行かすからと言った。
撮影の前に、彼に手順を一回言っただけだ。アクションと言ったら、ディアウは手順を全て覚えていて、間違えることはなかった。繰り返し言う必要はない。スタッフのエキストラも、彼のこの記憶力に言葉を失った。もう一寸やんちゃでなかったら、他の子に来てもらったんだが」と意味深な言葉で終った。(07.11.8)
ムエタイ映画「オック 3 ソーク 2 カムパン」
新しい映画界のアクションスターと言えるタン・タナーコーンは、正月に上映が予定されているアクション映画『シーヤーマー』(SIYAMA: Village of Warriors)の他に、本日封切りのムエタイのアクション映画『オック 3 ソーク 2 カムパン』(Fighting Beat)にも主演している。タンはムエタイの素養があり古式ムエタイを学ぶ青年ケムを演じる。リアルさを出す為、彼はムエタイの訓練に没頭した。その点につき、ヒーローのケムは次の様に語った。
「プン監督(ピティ・チャトゥラパン)が最高のリアルさを出すように求めたので、僕は古式ムエタイの教師であるプレーン先生(アムラクリット・プラモアン)に直接一対一で訓練を受けた。この映画での演技は単なる娯楽のためではなかった。勤勉と我慢、そして学習に心掛ける必要もあった。製作に着手しようと決心する前、監督は長きに亘って体験を刈り集めてきた。だから、僕は懸命にやった。
更に続けて、若き俳優はこの映画について語った。「これは我が国から失われようとしているムエタイ芸術の映画だ。若い世代には殆ど忘れてしまった者もいるが、それらは我々の血の中に体の奥底に存在している。我々はそれを取り出すべきだ。それだけで、その人のプレーを素晴しいと感じさせる。我々は他国の格闘技にばかり夢中になるのではない。先ず、自分自身を知るべきだ。個人的には、この映画に出演できて嬉しく思う。タイ文化を勉強したジェネレーションであることに喜びを感じる。そして、この映画は、楽しくて娯楽性があり、色々なことを身につけて帰れる。
スタイリッシュ・アクション映画『オック 3 ソーク 2 カムパン』は、タイ式の格闘技とピップホップの若者のファッションを混ぜ合わせた映画だ。主演は、タン・タナーコーンとナッタナン・チャンタウェート(モック)、共演がスラ・ティーラコン(ニッキー)、マイケー・ノーワッキー(ミッキー)、ペムマニー・サンコン、そしてカーサーイ・ギャラクシーことスラ・セーンカム。11月1日封切り。(07.11.1)
(映画の公式サイト http://www.fightingbeat.com/ :正義のムエタイ青年とK-1と称するならず者の外人キックボクサー集団との対決)
