バンコク国際映画祭の大賞はアルゼンチン映画
去る7月28日、第5回バンコク国際映画祭の授賞式(The Golden Kinnaree Awards Gala 2007)が、セントラルワールドのセンタラ・グランド・アンド・バンコク・コンベンション・センター23階のザ・ワールド・ボールルームで行われた。
ゴールデンキンナリ賞の各部門の受賞作品及び受賞者は次の通り:
●大賞(Best International Film)『XXY』アルゼンチン、Lucia Puenzo監督
●ASEAN映画賞(Best ASEAN Film)『Before We Fall in Love Again』マレーシア、James Lee監督
●短編映画賞(Best Short Film)『Eternally Yours』(不老長寿)日本、オガタ・アツシ監督
●批評家賞(Special Jury Prize)『Lost in Beijing』(迷走北京)中国、Yu Li 監督
●特別功労賞(Lifetime Achievement Award)レイ・ハリーハウセン氏、米国のアニメ監督
今回の映画祭には、世界41ヶ国から122作品の参加があり、9日間にわたり上映され、鑑賞者は2万人を超えた。今年はASEAN結成40周年に当り、ASEAN地域からの参加が多かった。中でも、ベトナム映画『The Rebel』、インドネシア映画『Love for Share』、そして中国映画『Lost in Beijing』は、好評で多くの観客を集めた。
一方、タイ映画は『Ploy』(プローイ)と『Bangkok Time』(ドゥック・レオ・クン・カー)が評判を得た。なお、『Bangkok Time』は劇場未公開で、この映画祭が初公開であった。監督はサンティ・テーパーニット、出演者にアナンダー・エーウーランヘーム、ドゥシター・アヌチットチャーンチャイ(チャップ)、そしてアンポーン・ティマーコーン(ヌム)。(07.8.2)
夢と闘争に満ちた映画「チャイヤー」
第5回バンコク国際映画祭の閉幕映画に選ばれたムエタイ映画『チャイヤー』(Muay Thai Chaiya)の披露会が、去る7月20日に催された。リングが設えられ物語の雰囲気が漂う中で、実際のボクサーでもある3人の主演男優、アカラー・アマートユクン(コッフ)、タワチャイ・ペットパックディ(ボーイ)そしてプラウィット・キッティチャーンティラ(テー)が紹介された。
監督・脚本のコーンキアット・コームシリが映画について語った。「この映画は僕がムエタイを見るのが好きなことから生まれた。物語の語り手として、好きなものを映画化して皆さんにお見せしたくなった。僕は武器としてのあるムエタイ技についての話をよくするが、未だ実際にその技を使う男の話はしたことがなかった。この映画はムエタイとムエタイボクサーの物語だ。話は1977年に遡る。
この映画のジャンルはアクションドラマだ。今や映画と言えば喜劇映画か幽霊映画だ。これは観客にとり不公平だ。観客は色んなムードの映画から選んで見る権利がある。自分は違ったムードの代表だ。この映画は極め付きのアクション映画だ。ムエタイの技が、リング上で、道路端で、そして非合法の賭場で炸裂してマフィアをやっつける。
ストーリーは南タイのムエタイ・チャイヤー・ジムの親友3人の話だ。ジムが閉鎖されたので、3人は夢を求めてバンコクへ出てくるが、彼らの夢の余地はない。彼等は自力で夢を求めなければならない。実のところ、どうなるかは話したくない。皆さんに映画を見て頂きたい」
俳優達がそれぞれ自分の役について語った。先ず、新人でヒロイン役のパリター・コンペット(キニア)が「シープライの役です。ヒーローの恋人です。ボクサーではありません。ボクシングの大フアンです。ヒーローの近所に住んでいます。初めての映画出演なので、どぎまぎしましたが、全力でやりました」と語った。
やはり新人でヒーロー役のテーは「僕は8年間レック先生(クルダーコン・ソットプラスート)について、MCAジムでチャイヤー式のムエタイを習ってきた。ここでは、色々な技能を教えてくれる。水泳や外国でのホームステイもある。子供の頃から習っていたが、僕は事を起すのが好きだった。つまり、仲間と殴り合いをしたり、番長になったり。しかし、レック先生についてから、僕は変わった。精神的に成長し、善人になった。訓練で体力を使い、我慢することを覚えた。自分と愛する者を守れるようになった」と語った。
もう一人のヒロイン役のセーントーン・ケートウトーン(チット)は「ジェーの役です。“ワーン”という名のバーを経営していて、ヒロインと知合います。殴る蹴るはしませんが、ホクシングは好きです。皆さんに見てもらいたいですね。脚本が良くて、監督は優秀です」と、最後にコッフが「映画ではピアックの役だ。ヒロインで南タイの男だ。スラートターニー県チャイヤー育ちで、夢の実現のため、友人3人でバンコクへ出てくる。この映画のために特別に体を絞らなければならなかった。僕にはボクシングの素養があるが、更にレック先生についてチャイヤー式のムエタイを習った。実に面白い、アクションが満ち満ちている映画だ」と話した。
この映画『チャイヤー』は、8月30日より一般公開の予定。(07.7.26)
(注:映画の公式サイト http://www.muaythaichaiyathemovie.com/ タイ/英)
デジタル世界の恐怖を描いた映画「「ビデオ・クリッップ」
パークプーム・ウォンチンダー(プアン)監督・脚本の映画『ビデオ・クリップ』(Video Clip)は、ケータイのカメラで撮影されたビデオ・クリップが、次々送られて伝播するデジタル時代の世の中について考えさせられる。心ならずも撮影され、そのビデオ・クリップが脅迫のために使われるという暗黒面の話だ。映画の中で、その問題をどう解決するかを教えてくれる俳優は、パオポン・テープハッサディン=ナ=アユタヤー(ター)、ンガームシリ・アーシラセートシリ(ナムワーン)、ナッタポン・テーンカセーム(ポーン)、そしてウォラタ・ピタカーノン(ポー)。
去る7月24日、この映画の披露会が催され、監督と出演者達が話をした。先ず、パークプーム監督は、今回ビデオ・クリップを採り上げ映画化したことにつき「この映画の製作動機はニュースからだ。当初、私はクリップを見るのは好きじゃなかったが、新聞に載ったあるクリップあった。フォトメールをチェックして見ると、そのクリップの中の若い女性が自殺したと言っていた。あゝ、自分が見ているこの女性が自殺したのだ。まるで凶器のような異常な感情が生じた。そこで、この映画のプロットが生まれた」
一方、ターはビデオ・クリップの問題について「実際に身近の問題だ。フィクションだと見る人がいるかも知れないが、君が知らないだけだ。自分は知らないうちに写真に撮られてゴシップ雑誌に載せられたことがある。これは男性の例だ。女性ならどうなるか」
更に、3人の俳優が自分の役について述べ合った。ヒロインのナムワーンは「この映画は、始めのうちは難しくありませんでしたが、次第に難しくなりました。最初は明朗で嬉々としていますが、ビデオ・クリップの餌食になってからは、悲嘆にくれます。感情を使う役でした」と語った。
ポーンはDJから俳優に転進した感想を語った。「映画は初めてだったので、最初は緊張した。演技指導のオー・バーンエーエフ先生(ベンヤパー・プンパックナーウィック)が、君なら出来ると励まして下さった。自分は初めてだ、見る人に既成のイメージはない。従って、どんなにでも演じられる。自分のダークサイドを引き出せはいい。先生は信じなさいと言われた。僕が演じて凶悪そうに見えたそうだ」
もう一人の重要な役のポーは「映画では心を病むDJを演じる。色情狂だ。もともと僕は司会者で、地のままでやれば良かった。だが、俳優になり役が付くと、他人にならなければならない。今は、演技にとても関心がある」と感想を述べた。
最後に、話すことがあると監督が立ち上がった。「実は、この映画はかかって一年が経つ。法律が存在し、ちょっぴり四文字言葉が過ぎるとのことで、撮影を止めたりした。どんなのかは、僕の映画を見て下さい」ナムワーンは違う観点からこの映画の宣伝をした。「私は女性の代表です。男性をあんまり信用してはいけませんよ。この映画には色々なシークレットがあります。女性は身に気をつけて下さい。自分では自分を撮らなくても、彼らは撮りに来ることが出来るのです。注意しましょう」
この映画『ビデオ・クリップ』は7月26日より一般公開。(07.7.26)
(注:映画の公式サイト http://www.vdoclipmovie.com/ ケータイには様々な機能があるが、それを悪用する話。プライベートな画像を盗むケータイ修理屋、ケータイで写真を女性にばら撒くDJ、オンラインのポルノサイトに溺れる酒場の主人...)
第5回バンコク国際映画祭開幕
去る7月19日、仏暦2550年度第5回バンコク国際映画祭(Bangkok International Film Festival 2007)の開会式が、セントラルワールド商業センターにて、スウィット観光スポーツ相を総裁として行われた。
チャートリーチャルーム・ユコン殿下(タン・ムイ)、ピットナーク・サーカーコン(メイ)等の十数人を除き、名の知れた内外の製作者及び俳優の参加が少なく、今年の開会式は盛り上がりに欠けた。
海外からの参加の俳優に、印度の国際的にも名の知れた女優Hema Malini、フィリピンのセクシー女優Diana Zubiri、映画『Spider Lilies』(刺青)の台湾男優ジェイ・シー、香港映画『桃色Colour Blossoms』の日本人俳優Sho Yokouchi、ベトナム映画『The Rebel』のJohnny NguyenとNgo Yhanh Van、『Unchained』のタイ米混血の男優Thomas Livezy、英国映画『Red Road』のKate Dikie。
そして、開幕映画『Children of Glory』(ハンガリー)の製作者Andrew G. Vajnaがいた。この映画は1956年オリンピックでのハンガリーとソ連との水球試合を描いたもので、両国間の代理戦争の様を呈し、スポーツ史上最も激しい試合となり、The Blood of Watwr Matchと言われた程であった。
インドの女優Hemaは開会式に参加した感想を述べた。「開会式に参加出来てとても興奮し、また嬉しく思います。なにしろ、私の映画が上映されるのですから。タイ映画はこれまで知りませんでしたが、タイ舞踊の優雅さは大好きです」
第5回バンコク国際映画祭は、7月19〜29日に開催され、SFワールドシネマ劇場とセントラルワールド商業センターにて、関連行事と映画上映が行われる。ゴールデンキンナリ賞の授与式及び閉会式は7月28日に行われ、29日に閉幕映画としてタイ映画『チャイヤー』(Muay Thai Chaiya)が上映される。詳細は http://www.bangkokfilm.org に。(07.7.23)
ルークトゥン歌謡のバックダンサーの映画「イーソム・ソムワン」
去る7月18日、ルークトゥン歌謡の喜劇映画『イーソム・ソムワン』(In Country Melody)の披露会が催され、監督で出演者のノート・チューンジムことバムルー・ポーンインシアとその息子で脚本と出演者のウィラウィット・ポーンインシアと全クルーが舞台上に勢揃いした。
主演はイーソム役のスワナン・コンジン(ゴップ)とソムワン役のピティサック・ヤオワナーノン(テー)、そして共演にヨートラック・サラックチャイ(エーウ)、チョムプー・コーンバーイ、プラークラープ・チューンジム、ドーム・チュアンチューン、アーン・クートティン及びギフ・コーククーン。
先ず、テーが何故この役を引受けたかを話した。「僕の役者人生の希望は色んな役をやることだ。これまで悲劇的な役、ドラマティックな役、色々な人生を演じてきた。そこで、喜劇もやってみたくなった。重要なことは、監督が喜劇映画を最高に演出できて、喜劇界にいる人ということ。つまり、ノートさんだ。これまで見たこともない役だ。それにルークトゥン映画で、僕のヒーローである歌手エーウさん(ヨートラック・サラックチャイ)が出ている」
ヨートラックが続けた。「僕の役はヨートラックだ。確かに、ヨートラック以外の他人を演じても様にならない。そこでやることにした。ノート監督からギャラは幾ら欲しいか訊いてきたが、この映画に出られただけで満足だ。予告編を見ただけで、他の喜劇映画とは違う面白さが分かる。他の映画はギャグを重視しているが、この映画はストーリーだ。それでいて面白い。それから色んな裏人生が分かる。ヨートラックは舞台の上では格好いいが、舞台裏では何をしているかを知りたい人は見て下さい。誰も知らないことが分かりますよ」
ノート監督が補足した。「この映画は単なる歌謡映画ではない。バックダンサーの一人ゴップ・スワナンを通して語られる映画だ。彼女の人生はルークトゥン歌謡の世界にあり、ヨートラック・サラックチャイの専属バックダンサーだ。確かに舞台上では、彼は磨き抜かれた美しいダイヤのようで、体からオーラを発する。しかし、舞台裏のヨートラックはどうなのか。この映画に関しては、ゴップを褒めてやって欲しい。僕は彼女からアイデアを貰ったので」
次いで、ゴップが語った。「私は、これまで芸能界にあって、それなりにドラマに出演してきましたが、このようなバックダンサーの役は初めてです。プラナコーン・フィルム社のお仕事をするようになり、プラナコーンはバックダンサーの映画を作ってどうですかと進言しました。実は、自分が舞台の上で踊る役をやりたかったのです。踊る役を演じることが実現しました」
この映画『イーソム・ソムワン』は、7月26日から一般公開される。(07.7.19)
(注:歌謡スターを夢見る田舎の青年。バンドの一員にでもしてもらえないかと、町にルークトゥン歌謡ショーを見に行き、可愛いバックダンサーに一目ぼれ...)
マフィア闘争の喜劇映画「タット・スー・フット」
チャトゥロン・ポーンブーンことチャトゥロン・モックジョック脚本・監督の第2作映画『タット・スー・フット』(Kung Fu Tootsie)は、「トゥック・スー・ファット」(オカマ闘争す)を回転させた題名で、香港映画のパロディである。マフィア間の闘争の話だが、マフィアの首領がストレートな男ではないことから笑いが生じる。
去る7月17日、この映画の披露会が催された。先ず、映画題名と同じ主題歌“タット・スー・フット”を作曲した歌手ティック・チローが紹介された。ティックは作曲の経緯を次のように語った。「先ず、チラ・マリクン氏が見本としてブラック・アイド・ピーズの曲を送ってきた。香港に思いを馳せるような、マフィアらしさと中国の雰囲気。そしてこの曲ができた」
次に、主役のティアンとタオの双子を演じたシティチャイ・パープチョンプー(ボーイ)が香港映画のスター気取りで人力車に乗って現れ、“クート・マー・ペン・タット・スー・フット”を歌った。そして、自分の役について語った。
「僕の役はタオとティアンの二役だ。テイアンはオカマだ。最高に難しかった。最も難しかった場面はラブシーンだ。ジップ君とならOKなのだが、それが違うのだ。誰とかは映画を見て下さい。印象的な場面はアクションシーンだ。実に珍妙なのだ。監督はアイデアマンだ。演技についてだが、タオの時は男らしく大きな声でオイッ!と言うが、テイアンは好男子の子分に会った時にはアラ!なんて言うのだ」
他の俳優では、プイプイ役のポカチャット・ティアムチャイ(ジップ)、ギャングの親玉センポー役のキアティサック・リアントーン、タオの友人クン役のヌイ・チューンジムとケーシー役のジャルーンポーン・オーンラマイーイが姿を見せた。
それぞれの役柄につき、ジップは「プイプイを演じました。ヒロイン役で、ヒーローに面倒を見させます。映画の中では美人ですが、本当はお転婆で、ちっとも美人ではありません」と、もう一人の重要な役柄のヌイは「クンの役だ。映画では村長で、村の中の一切の面倒を見て、ヒーロー面倒も見なければならないのだ」と語った。
この映画『タット・スー・フット』は7月19日より一般公開。(07.7.19)
(注:映画の公式サイト http://www.tud-soo-food.com/ :香港マフィア間での闘争が激しい。マヨンハイ親分の息子タオは敵の攻撃で片手を失い失脚する。後継ぎのため、親分は消息不明のタオの双子の弟タイアンを探し出したが、彼はオカマだった...)
トゥイとクラテー主演の変った愛の物語「ゴート」
去る7月6日、GTH社の恋愛映画『ゴート』(注:原題の意味は“抱擁”)のクランクインに際しての祈願式が行われた。集客力のあるキアティカモン・ラーター(トゥイ)とスパックソーン・チャイモンコン(クラテー)の二人が愛するカップルを演じる。そして、監督と脚本は、『チューム』(Midnight My Love: 05)で人々を感動させた、コンデート・チャールランラッサミー。
『ゴート』のヒーロー役のクワーン(トゥイ)は、腕が3本ある特別な身体で、彼の母の死後、ラムパーンを離れてバンコクへ行き、余分な腕を切り離す手術を受ける決心をする。途中、クワーンはナー(クラテー)という美しい若い女性に会う。そして、二人で5本の腕のカップルの変った愛が芽生える。その二人の主役が、この映画について話をしてくれた。先ずはクラセーから、
クラセーさんはどんな役ですか。
率直な女性です。思ったことは、直ぐ口に出します。自然なのです。一寸向こう見ずで、ヒーローを補佐します。キャラクターで重要なポイントは、バンコクにいる夫を探しに行く女ということで、途中で偶然ヒーローに会うのです。
髪を切って新しいヘアスタイルにしてどうですか。
良いですね。人が変ったみたいで。切ったばかりなので、友達は見ていません。違う人みたいですよ。映画で見てくださいね。クラセーらしくないので、自分でも戸惑っています。
GTH社の映画出演は初めてですが、何か準備をしましたか。
事前に何度もワークショップに行き、エーウ(ウオラチュマー・ユッタワン)先生に演技を習いました。テストフィルムがあるので、色々と準備をしました。今のところ、私は未だ50% しかナーになっていないと思いますが、2週間後には100% ナーになれるよう頑張ります。
GTH社の映画に出演して、サハモンコン社とは...。
未だサハモンコン社とは映画のプロモートの仕事が残っています。『コン・ヒウ・ホア』(Khon Hew Hua)です。この映画も宜しくお願いします。
次いで、ヒーローのトゥイが語った。
どんな人を演じるのか話してもらえますか。
クワーンの役だ。彼には腕が3本もある。しかし身障者ではない。なにか特別な人間だ。彼の母親は、小さい頃から大きくなるまで、いつくしんで育てた。そして、何故腕が3本もあるのか、パッタイ(焼きビーフン)屋の母親は、パッタイに譬えてわが子は卵入りの特製パッタイだと言っていた。子は何時も微笑を絶やさなかった。その腕は実際に使えた。他人より素早く何でも出来た。大きくなって、仕事をするのも速かった。腕はスムーズに使えた。バレーボールをやれば、腕を交互に使って打ちまくり、腕が多くあることに誇りを持っていた。しかし、母が死に、世話をしてくれる周囲の人もいなくなると、腕を不要と感じ出し、手術してもらうか否か悩む。
クラセーさんと初めて共演してどうでしたか。
ワークショップで一緒だったので、親しくなりよくお喋りをした。共演するからには、話をしてお互いに知合うことが必要だ。クラセーは気さくな人だ。ファンクラブも素晴しい。友達や先輩達とも理解し合っている。
今回どんな準備をしましたか。
今度の役にはエーウ先生がいて、よく面倒を見て下さった。実に細かく、このシーンにはこのような気持ちでと教えて下さった。脚本を自分で読んで良く分からなかったところは、脚本を書いたコンデート監督に訊き、この場面は演じるべきだと教えてもらった。
脚本を読んで、観客はこの映画から何を得ると思いましたか。
自分自身の不満について考えて欲しい。実際、他人にとっては取るに足らぬ事なのだ。例えば、出腹や、ニキビ、鉤鼻など、自分では気になるが、他人は何も感じていない。考えすぎて自分自身に不満を持つ。大きな問題ではないのだが、一人で悩んで、事を大きく考えている。観客の皆さんはこうした点を得るだろう。この映画は実に変わったストーリーだ。これまでにない変った映画だ。
この映画は、今年の12月に公開が予定されている。(07.7.9)
