笑いの重量パンチ「セープ・サニット・シップ・サーイ・ナー」
去る11月28日、喜劇映画「セープ・サニット・シップ・サーイ・ナー」(Noodle Boxer)の披露会が催され、出演のウォラウェート・ダーヌウォン(デーン)とナッダー・ウィラヌットトーンミー(ヂャー)の二人の男女主演者、それにチャートゥロン・モックジョック、ジム・チョアンクーン、コーン・チョアンクーン及びゴティー・アーロームボーイの喜劇人達、そして処女作「パヤック・ラーイ・サーイ・ナー」(Dumber Heroes)で名を揚げた監督のルートチャイ・ポアンペット(ヨート)が顔を揃えた。
映画はリングの王者を夢見るクェティオ(米の粉で作ったヌードル)売りの話で、この役のデーン(ウォラウェート・ダーヌウォン)は、次のように語った。『僕は、良く売れているクェティオ屋だが、強いムエタイのボクサーになり勝つことを夢見ている。父親は昔ボクサーだった。子供のとき、父がノックアウトされるのを見た。それ以来、ボクシングで勝ちたいと思っている。つまり、一族のため、そして自分のために、やってみたいのだ』
一方、ヂャー(ナッダー・ウィラヌットトーンミー)は『私はスアイの役です。映画でただ一人の女性で、最高に美人です。デーンの恋人で、彼を応援していますが、視力に問題があります』と語った。
ヨート監督(ルートチャイ・ポアンペット)は、『この映画のアイディアはトイレで思いついた。人生に於いて、この男は人より劣る部分があるが、誰にも負けないこともあった。落ち込んだ時、勝ったことがあるのを思い出せは良いと、座っていて考えついた。これが映画の主題だ』
この映画「セープ・サニット・シップ・サーイ・ナー」は11月30日一般公開。(06.11.30)
(注:映画の公式サイト http://www.maniclub.com/sabsanitthemovie/ :味の良いクェティオ売りのサニットは、子供の頃からボクサーを夢見てきたが、未だ人に勝ったことがない。元ボクサーの顧客の一人が彼のトレーナーを買って出る…)
映画「マー・カップ・プラ」に大物俳優出演
個人的な好みとプロ俳優としての能力の故、ウドム・ウドムロート監督は、ピサ−ン・アカラセーニー(ピアック)を、映画「マー・カップ・プラ」(Golden Riders)のあくの強い役に、特別出演を乞うた。この点につき、ウドム監督は次のように述べた。
『ヒロイン(プライヤー・スアンドークマイ(プー))の父親のキャラクターは、一見怖そうだが娘を溺愛するタイプだ。先ず、このキャラクターにピサーン氏を思いついた。そこで、スタッフに相談したが、誰もが異口同音に難しいと言う。何故なら、ピサーン氏はドラマの出演が多く恐らく時間がない。それに、健康が一日に長時間の仕事を許さないだろうとのこと。そこで、僕は諦めた。
ところが、スタッフからピサーン氏がOKしたと聞かされた。僕は戸惑った。そこで、同氏に訊いてみると、映画には長いこと出ていないが、脚本が新奇で興味があるので、出演を承知したとのこと。嬉しかった。ピサーン氏に出演してもらう希望が適ったのだ。しかし、実際に健康の問題があるので恐縮した。
この映画「マー・カップ・プラ」の他の主要出演者に、アマリット・ニティポン(アム)、ワチャラブン・リーサワン(ノート)及びプライヤー・スアンドークマイ(プー)がいる。
この映画「マー・カップ・プラ」は、12月28日封切りの予定。(06.11.27)
映画「プラ・ナレースワン・マハーラート」前後編を一挙上映
監督のタン・ムイことチャートリーチャルーム・ユコーン殿下は、映画「タムナーン・ソムデット・プラ・ナレースワン・マハーラート」(King Naresuan)の封切りを、12月21日から国軍記念日の来年1月18日に延期し、上映時間2時間10分に及ぶ前後編を一挙上映することを明らかにした。
前篇は、ビルマが要求してきた白象2頭の贈呈を、タイが拒否した為に起こった白象戦争から始まる。1546年、御年9歳の黒い親王(後のナレースワン大王)が人質としてビルマの王都ホンサワディ(ペグー)に連行され、ブレンノーン王は親王を養子として迎え入れる。そして、前編は親王がアユタヤに逃げ帰るところで終る。観客は、親王時代の興味深い歴史の断片を学び知ることが出来る…ビルマ国内での生活、老師カンチョンのもとに沙弥として出家。そこで、様々な学芸知識を身に着け、勝利宝典により兵法を学ぶ。
後編では、親王は再びホンサワディに戻り、様々な貴重な経験を積む。そして、卓越した戦いの才能によりビルマとの戦いに勝利し、今日に至るまで我々が誇りに思っている独立を宣言するところで終る。
『ナレースワン大王の生涯を通し、様々な重要で興味深い物語がある。そこには、親王の頃からの犠牲心、勇猛さ、忍耐、そして独立回復の思い、敵中に住む苦悩が混ざり合っている。私は、タイ人各々が親王の大御心を感じ、我々が誇りに思う“独立”という言葉の大きさを実感出来るよう、これらの事柄を出来る限り多く表現したかった。
この物語は、一編だけで終っては心を動かさない。前後編で完全になり、重要性と興味が増す。従って、前後編を一挙に上映することにした。どちらかの編を見たい者は選ぶことが出来るし、前後編とも見たい者は続けて見ることが出来る』と、タン・ムイは語った。
国王の栄光を寿ぐこの映画の重要性に鑑み、この映画の封切りは国軍記念日の1月18日に延期された。なお、国軍記念日は、今年8月22日の閣議決定で、従来の1月25日から2007年より1月18日に変更された。国家アイデンティティ委員会が提示した証拠に基づき、毎年の1月18日が、ナレースワン大王がビルマの副王に騎象戦で勝利した記念日と定められたのだ。これは、年代記に記載されている太陰暦(白分・黒分)の日付小暦954年辰年の黒分2日2月の月曜日を、陽暦に換算し日を固定したもので、国史修正委員会と学士院による計算と調査により正確とされた。
その他、誰もがこの映画を十分に鑑賞して、愛国心と国土を愛する心を高め、一致団結し、同時に報恩の心をもって国王の仁徳に応えるようになるよう、特別料金でのチケット販売が準備されている。
(映画の公式サイト http://www.kingnaresuanmovie.com/ :16世紀ビルマの支配下にあったアユタヤに独立を回復させたナレースワン大王の偉業を讃える史劇映画)
「カオチョンカイ」での友情の5日間
ほんの短期間の訪問ながら、様々の経験をして忘れがたい場所がある。厳しさで知られるカオチョンカイ訓練所での軍事訓練生の友情も同じだ。
軍事訓練生、即ち国土防衛義勇兵の物語が、映画「カック・カカーウォ」(My Space)のウィティット・カムサケーオ監督とスティダー・ルアンローンヒランヤー・プロデューサーにより、映画「カオチョンカイ」(Khao Chon Kai)になった。
去る11月1日、この映画の披露会が催され、出演者のウィシット・ソーンソーパー(チャンプ)、タウィラット・チュンシリ(アイス)、アピポーン・トリーテワウォンサー(ワー)、ラチャワン・ウォンウィリヤ(コイ)、アート・ライサクン(トン)、トサポーン・タナパースック(オップ)、ティティポン・ティロークウィチャイ(ガウ)、タナポーン・ウィキットセート(ナット)、プラソン・ガームパタラウォンクン(ペン)、ポンチャイ・ガームパタラウィンクン(ポーン)、ワランヤー・ウォラパットローパート(ボイ)、ソーラポン・チャートリー、ヤーニー・トラーモート、及びサーシン・ウォンカムラオ、それに監督とプロデューサーが加わり、この映画に関し語った。
先ず、出演者一人ひとりが紹介され、続いてオリジナル・シンガーのワス・セーンシンケーオ(ジップ)が、出演者の少年達と“ジップ・ロードー”を歌った。この映画が「ワイ・オンワワン4」(Tum-Oh Return)に次いで出演第2作となるチャンプは、『この映画には友情があり、10人の友人ができた。僕らは撮影の最初から最後まで仲が良かった』と語った。
ヒロイン役のコイは『女性はたった一人なので、最初は固くなりました。知らない男の子ばかりなので、ひそかに緊張していました。撮影が進み、ナットちゃんと会ってからは、一人ではなくなり、何時も一緒に居ました。私達年齢も近いし(笑)、直ぐに仲良くなりました』と感想を述べた。
監督の番になり、映画と同じ経験がない人にもこの映画は面白いかとの問いに対し、次のように答えた。『他の映画と同じだ。殺人の映画を見るのに、人殺しの経験はいらない。カオチョンカイでの経験がある者には、ああだった、こうだったと中味は濃いだろう。経験のない者には同じ世界が開ける。我々は、バスに乗ったり、車を運転していて、道端で兵士の服を着た高校生が鰻をヤスで突いているのを見たり、知り合いや親類の者が、鞄を持って5日間いなくなったと思ったら、えらく真面目になって帰って来たのを見て不思議に思うことがある。今回、それを映画にしたのだ』
最後にプロデューサーのニナーが語った。『私にはカオチョンカイの経験はありません。今回、映画撮影で行っただけです。この映画はカオチョンカイだけでなく、友情の物語です。誰もが友達を持つべきです。ガールスカウトに入っても、学校でボランティア活動をする時も。この映画を見れば友達のことを思い出します。友達と楽しかった日を思い出します。皆さん見て下さいね。10人の少年達は若者の代表です。私もこうした時期を過して成長し、今日がある一人です』
この映画「カオチョンカイ」は11月23日より一般公開。(06.11.23)
(注:映画の公式サイト http://www.khaochonkai.com/ :カオチョンカイの国土防衛義勇兵の訓練所で、高校3年生の殆どが軍事訓練を受けているが、ここで知り合い過酷な訓練に挑む少年達の友情を画く)
映画「ビデオ・クリップ」に、日本的な顔の新人女優
今年9月の新人女優募集の広告により、若い女性達がパークプーム・ウォンチンダー監督の映画「ビデオ・クリップ」のヒロイン役に自分自身のビデオ・クリップを送って応募して来た。この度、百を超えるクリップの中から、ガームシリ・アーシラセートシリ(ナムワーン)が選ばれた。
『映画「ビデオ・クリップ」のため、新人女優を見つけるコンテストを行った。既にキャラクターが固定した女優は使いたくなかった。見ただけで知り合いになりたくなるような女性を見付けたかった。ビデオ・クリップが映画のメインテーマなので、映画のコンセプトを示すために、ビデオ・クリップで自己紹介させてコンテストを行った。反響は良かった。百人もの応募があり、ナムワーンを得た。
ナムワーンを選んだのは、顔の美しや可愛いさからだけではない。彼女は不思議な人だ。一目見て選びたくなった。日本的な顔を選ぼうと思っていたのだが、彼女はぴったりだ。本当に気に入った。彼女の顔には神秘的なところがある。日本人らしさ以上の何物かがある。映画の中の人物はビデオ・クリップをネタに恐喝されるのだが、彼女なら僕が伝えようとする問題を表現してくれるだろう』と、パークプーム監督は語った。(06.11.16)
死を呼ぶ謎の手紙の映画「ザ・レター」
古い同級生に次々に来て死を呼ぶ手紙。次々に命を摘み取って行く手紙の発信人は一体誰なのか。その答えはスリラー映画「ザ・レター:キアン・ペン・ソン・ターイ」(The Letters of Death)の中にある。同映画の披露会が、11月13日に行われた。
この日、マハーサムット・ブンヤラック(チーン)、チョンラダー・メークラートリー(ゲー)、アンディ・ケムピムック、ナハタイ・レックバルルン(ヌーイ)、アンナ・リス、プーワドン・ラーイサニット(クララム)等の映画出演者、それに各々の小学生時代を演じた子役達、並びに監督のカポーン・トーンプラップ(ポーン)が顔を揃えた。
先ず、監督が個々の俳優の選出について語った。『其々の俳優のキャラクター、容貌、態度で選んだ。例えば、アンディは誰もがマッチョだと知っている。会って直ぐ、役に適していると感じ、仕事をしてもらうことにした。ヌーイさんは映画「パタヤー・パラダイス」で見ている。テストの時、彼女はやって来た。来なくても良かったのに関わらず。それで決めたのだ。ゲーさんは流暢な司会者として知られている。この役にぴったりだ。チーン君は主役の一人だ。顔は平たく恐ろしく痩せている。どういうことか知らないが(笑)。それで、この映画のアンチ・ヒーローをやってもらった』
そして、何故手紙を取り上げたのか、監督は次のように答えた。『多くの人は「ザ・レター」は恋愛映画だと思うかもしれないが、それは違う。この映画は死に関する手紙の話だ。幽霊映画だ。手紙と言うと、人はチェーン・レターを思い出す。それから、最近人はあまり手紙を書かなくなった。手紙を懐かしく思い、手紙を取上げることを思いついた。それに、子供のとき遊んだハングマンや、子供の頃に友達と一緒にやった経験を混ぜ合わせた』
この映画「ザ・レター:キアン・ペン・ソン・ターイ」は、11月23日より一般公開。(06.11.6)
(映画の公式サイト http://www.thelettersofdeath.com/ :昔の同級生が次々に死んで行く。セーリーとナタヤーは、各人が死の前に受取る手紙の謎を調べるが、遂に生き残ったのは当の2人だけとなる )
セクシー女優イメチェンの喜劇映画「コン・ヒウ・ホア」
セックス・シンボルに飽きたのかどうか分からないが、スパック・チャイモンコン(クラテー)が、ピン・ラムプラプレーン監督の映画「コン・ヒウ・ホア」で、慈善団体の報徳善堂で働く向こう見ずな女性役に、サハモンコン社と出演契約をした。
『最初、この映画の脚本を読んで、演じてみたいと思いました。ピン監督は優れた脚本家の一人で、前から監督の映画をよく見ていました。この映画の脚本は素敵です。読んで、すっかりはまっていまいました。それで、無性に映画に出たくなりました。喜劇映画ですけど、監督はなにかを秘めています。
私の役はこれまでの役とは違います。無鉄砲で、がむしゃらな女で、報徳善堂の事故死遺体の収容係りです。セクシー・シーンは全くありません。これまでの役とは違いますが、気に入っています。楽しいし、実際の私に近いですから』(06.11.2)
映画「ボディガード〜2」の超ド派手なコンサート
ペッターイ・ウォンカムラオ、つまりマム・ジョックモックが、密かにチャオプラヤー河畔で被災者支援の大コンサートを開いた。これは、ペッターイ・ウォンカムラオが監督・主演する映画「ボディガード・ナーリアム2」(The Bodyguard 2)の超派手な一場面。本編では、完全装備した戦車や装甲車、スポーツカー、ミニバンが街中を追いかけ合い、前編より強烈である。
上記の場面の撮影は、サムローンの船着場で行われ、スタッフは河畔に被災者支援ガラ・コンサートの舞台を設置した。ライトとサウンド、それに美しいダンサー達とフルバンド。ウィエン政府の諜報員のマンミー・ラオ(マム・ジョックモック)が、全国的に有名な歌手に姿を変え、“ナー・ダーン・ナー・トン”を歌い上げる。どぎつい黄色のスーツを着て、脛をがくがく震わせ、骨無しのように腰を揺り動かす。待ち構えたファンクラブからキャーッと嬌声が上がる。
『本編はパート1だ。パート2ではない。何故なら、本編の方が前の話なのだ。ウォンコム(ボディガード・ナーリアム1)は、以前カムラオと言った。本編では、僕の名はカムラオで、ウィエン政府の諜報員だが、タイ国では有名な歌手に姿を変えている。偶然声が良くマンミー・ラオの芸名で有名になり、どこへ行っても誰もが知っている。ファンに歓迎されCDが1億枚も売れる。
今日は、河畔でコンサートを開催し、ファンが押し寄せる。ここで歌うのは“ナー・ダーン・ナー・トン”一曲だが、映画の中では他に「イェーム・ヤソトーン」(Yam Yasothon)と同じような愉快な歌を2曲聞かせる。丁度コンサートが終ったとき、偶然舞台の裏手の倉庫に悪者が兵器を運び込んでいるのを目撃する。そこで、僕は装甲車を盗んで運転して逃げる。すると、戦車が追って来て、コンサートの観客は大興奮する。
本篇には大掛かりなシーンが沢山ある。どの場面にも、爆発や追いかけ合いがあり、前篇より見どころは多い。ジョークは言わずもがなだ。楽しく愉快なことを優先に作った。僕は映画の中で3曲歌う。どれも愉快な踊りがある。これまでもしばしば歌ってきたので、歌うことは難しくない。しかし、厄介なのは踊りだ。蛇みたいに、くねくね這いずり回らなければならない。一曲だけでハーハー息切れだ。年取ったものだ。皆、見て下さいよ。最高ですよ』(06.10.30)
Paradoxが映画「カオチョンカイ」の挿入歌
70年代にヒットしたワス・セーンシンケーオ(ジップ)が歌った“ジップ・ロードー”(ジップ・国土防衛義勇隊)は、国土防衛義勇兵、即ち軍事訓練生の経験者には懐かしい。
この度、 この“ジップ・ロードー”が、Paradoxによりディスコスタイルに変わり、映画「カオ・チョン・カイ」の挿入歌となった。去る10月13日、バーレムユー・ラートプラオ60スタジオにて、ミュージックビデオの撮影が行われた。映画「カオチョンカイ」から若手俳優9人が参加し、楽しい雰囲気だった。ミュージックビデオの監督は、本体の映画と同じくウィティット・カムサケーオ。
Paradoxのメンバーは『実際、“ジップ・ロードー”を歌うのは夢だった。誰もが好きな歌だから。この歌を歌う機会を得て本当に嬉しい。ディスコスタイルにしたので、聞けば誰でも踊りたくなる。今日は、映画「カオチョンカイ」の中で使うためのミュージックビデオを撮影して楽しかった。軍服を着て指導教官だ。そして、映画に出た少年達が撮影に参加して呉れ、一緒に踊り最高だった』と語った。(06.10.26)
(注:カオチョンカイは、カンチャナブリー県にある山の名前で、同地にある国土防衛義勇兵訓練所(ロードー)の代名詞でもある。この映画は11月23日封切り予定)
